第5話 ベッドの上での話(1)
俺が召喚されたジーウォ城が、突然、
日没からほどなく現れたと
――獣の面をつけた
というもので、城を守る『剣士団』と城主、それにたまたま滞在していた青髪の第4王女、リーファ姫が
ただ、ダーシャン王国の北方に
なんで、お姫様まで? と、思ったら、戦場にいる王族は前線に立つのが『シキタリ』らしい。
暗闇で視界の
炎に照らし出された敵が蛮族ではなく――、つまり、人間ではなく、
王国で数少ない呪術師でもあるリーファ姫が『浄化』の呪術を2度行使するが、人獣たちには効き目がなく「邪」な存在ではないことだけが確認された。
相手の正体が分からず苦しい戦闘が続いたが、
リーファ姫の判断で剣士団は
そして、朝陽が照らし出した外城壁と第3城壁の間の光景に、皆が
それ以上に愕然としたのは、被害の大きさだった。
1,000名いた剣士団の内、約400名が命を落としており、1,400人の住民からは500名以上が犠牲になっていた。
再び
リーファ姫の呪術によって得た
そして昨晩、第2城壁が陥落する
リーファ姫の
というのが、
命と引き換えに『マレビト召喚』を行ったリーファ姫が、生きて眠り続けている理由は、今のところ不明なんだそうだ。
話を聞いている間、何度も不意に里佳の顔が浮かんできて、気もそぞろなところはあったけど、なんとなく状況は分かった。――要するに
王国の呪術は『祖霊』に働きかけて
――し、知らんがな……。
と、思わざるを得ない状況だったけど、これは多分、すぐには帰してもらえないヤツなんだろう。
帰ったところで、里佳に合せる顔もない。あんなバケモノを相手にして、俺に出来ることがあるのか、なにか
けど、とりあえず今は帰りたくない。
少し落ち着いたのか、ようやく胸元を隠しがちにしたシアユンさんが、
ツルンとしたお腹も、スカートの切れ込みから見える太ももも、丸見えのままだ。
話してる間は元々の白く
いや、そんな。「それでは、続きを再開します」とか、ならないですから。俺は
えっと……。俺は、なにから話そう……?
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