第2話 : 100mlあたりエネルギー0kcalです
私の名は、春一 魔皇帝。 (はるいち まおう)
そう、キラキラネームという奴だ
私は元々人間の身でその後人間をやめ、魔王となった。
魔王の生活は思ったよりも退屈で、城に侵入や勇者が来ようが、迷い込んだら一生戻れない迷路、体長22mもの巨大なドラゴンがいる部屋、人間ぶっ殺しゾーンのオンパレードだ。
オマケに内の兵士達が優秀な奴等ばかりなので、人間が何人来ようがこの城は突破できない、さらに前の世代の魔王が、私の用心棒として働いているため、正直誰も来れない。
毎日退屈な生活を過ごしている。
正直こんな事なら人間をやめるんじゃ無かったと思うくらい
退屈過ぎて今日も今日と相変わらずベッドに寝そべってNinecraftのゲームをする
そろそろこのゲームも飽きてきた
ゲームをやめ何百回と読んだ魔導書をまた読む
こんな毎日の繰り返し
〈ハァ、なんか面白いことないかな〉
思わず口から溢れてしまった
本当に暇なのだ、本当に……暇…
(魔王様!魔王様!魔王様!)
骸骨兵が私を呼ぶ
(魔王様!空から何かが降って来ました!)
〈なんじゃ、また流れ星か?全く、流れ星はいつになっても厄介なものじゃ〉
(いや、それが魔王様、流れ星ではない何かが降って来たのであります!)
〈流れ星ではない?〉
なんだ?今までそんなことはなかったぞ?
降ってくるとしたら流れ星か鳥の魔物が落としたエサ位だぞ?
〈成る程のう、では西塔にいる吸血鬼を呼んでこい。妾は先に向かっておく〉
(ははぁ!かしこまりました!)
…さて一体何が落ちてきたと言うのか、少しワクワクするな
魔王祈祷中…
[(西塔管理人、吸血鬼のギーラ・ジャックアイ、只今参りました。])
〈うむ、良く来てくれた。ギーラ殿〉
[(いえいえ、私めが貴方様の役に立てるのなら、なんなりと申し付け下さい。])
っと、そんな挨拶を交わした後に例の落下物を睨む
〈うーん、これは何だ?〉
[(そうですね、なんですかねこの黄色いポーションは])
見たことのない文字が書いてあり、真ん中には黄緑色の透明な何かが貼られていて、てっぺんに緑色の蓋?の様な物がついている。
毒か?良く分からないポーションが4本程置いてある
[(魔王様ここは一つ、私めがこのポーションを飲んで害がある物かを確かめたらどうでしょう?])
〈これが清水だとしたらどうする?嫌いじゃろお主〉
[(ですがこんな良く分からない物をずっと置いておくのもそれはそれできみが悪いでしょう])
〈そうか?手下に処理させればいいものを〉
ギーラは私が言葉を言い終える前にそのポーションに触れた。
蓋を思いっきし握って中の液体が溢れない様に蓋を握りつぶした
[(…このままでは、まだこれが何なのかがわかりませんね。うーん飲んでみましょうか])
〈おおい!待て!そんな得体の知れない物を飲んでその後どうなるか!わかra...〉
ゴクッ!
どうやら一足遅かったようだ
ギーラはそのポーションをがぶ飲みしてしまった
〈おい!大丈夫か!〉
[(んん?別になんともないよ])
ギーラはそのポーションをあっさり飲みきった
[(うん、これ案外美味しいよ?])
〈だ、大丈夫なのか?身体の異常とか〉
[(うむ、なんともないぞ])
本当に大丈夫なのか?ギーラの身体を後で調べて置いとこう
『アワアワ、どうしよう、綾鷹が飲まれてるよ』
僕の唯一の食料が
この世界に来てまだ身体の動かし方も魔法やスキルの使い方にも慣れていなのに
今の手持ちの食料が綾鷹位しか無いのに
ただ無限の宝物庫という武器を持っている
もしかしたら宝物庫というぐらいだから食料位あるのではないのか?
ただ、この宝物庫には何が有るのか分からない。
『取りあえず適当になんかだしてみよう』
〈誰だ貴様〉
『!?!?!?!?!?』
バレた!?
〈貴様、見たことのない魔物だな?何処から来た?〉
まずい!まずい!かなりまずいぞ!!
〈…黙秘か〉
そう言うと彼女は禍々しい剣を取り出しこちらに向けてきた
〈問に応えよ、何をしに来た〉
『ま、待ってくださいお嬢さん!』
〈お、お嬢さん!?〉
『私はただテレポートの魔法を使ったらこの城に飛んで来ただけなんです!』
〈な、テレポートだと!!〉
一気に彼女の様子が変わった
〈テレポートの魔法を何故知っている!〉
『え?いやだって普通につかえたから』
〈馬鹿な、そんな簡単にテレポートの魔法使えるはずがない!!何者だ!!〉
『おぉぉ餅ついて餅ついて下さい!今のの述べたことは紛れもない事実で御座いまして!』
[(魔王様、誰ですかこいつ])
〈解らぬ、ただコヤツはテレポートの魔法を知っている、警戒するべきだ。〉
[(んな!何故その情報を!])
相手側に援軍来たーーー!!ヤババ!どうしよう!
〈怪しいぞ、その慌て工合といいテレポートの魔法を知っているといい、さては、最近うわさの人口的によって作られモンスターのスパイだな。この良く分からないポーションといい中に何か盛っているのだろう、敵だとわかれば問答無用!ここで死ぬが良い!!〉
うわぁぁぁ!どうしよう!
不味いぞこのままではあの禍々しい剣で真っ二つにされて終わるだけだ!
今持っているのは綾鷹6本と宝物庫ぐらいだぞ!
無限の宝物庫…クリエイターの職業といいもしかしたら何かいいアイテムが有るのでは?
ただそこでスカが出たら終わりだどうしようないぞ
どうする?どうする??どうする?!
『ええい!ママよ!どうにでもなれ!宝物庫よ!あの禍々しい剣を受け止められる神のアイテムを我に与えたよ!』
僕は夢中になって叫んだ
宝物庫に賭けたのだ
〈ふん、そんな袋ごときで何も出来るはずが…〉
そしたらふと突然に宝物庫の中から光が溢れ出した
〈何事じゃ!〉
[(魔王様!大丈夫ですか!])
『ヴッ!(狙撃ではありません)』
宝物庫の光はどんどん強くなっている
その光は僕達の視界を埋め尽くすまで光り輝いた
そして、光が少しづつ収まるのを感じ目を開けると
そこには光り輝く三つの道具があった
一つは竜の紋章が目立ち自分の姿がハッキリ反射する程の綺麗な鏡
一つは血より紅く煉獄よりを暑き炎を纏いまるで心臓のような鼓動を放つ剣
一つは虹色に光し中心に魔法陣を描きながら一定の周期で回る勾玉数個
三つともまるで生きているかのような神秘的な力を感じた
―――我等が力を貸そう―――
何処からともなく声が聞こえた
なんだろうこの感覚は、さっきまで目の前の危機に恐れを露わにしていたというのに、
今は何も怖くない。ただこの力を使ってみたい。
何処からともなく好奇心が湧いてきた
この後の後悔とか気にせずに思う存分に戦いたい!
そう思う程の力がそこにある
そうだ、今は戦闘中
この武器達は僕に力を貸すと言ってるのだ。
『…だったら使わせてもらう、君たちの力を!』
僕はそして触手を伸ばし、鏡と剣と勾玉を手に取った。
『さぁ、かかってこいや…』
そして徴発するかの如くに告げる
『転生したらスライスでもアンデットの魔王でもない、世界で一番強いこの俺にかかって来い!』
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