鼻歌

 君は時々「自分が小学生だったらなぁ」と思う。

 いろんな時に思うだろうけど、大抵こういう時が一番多く、一番思いが強いんじゃないかな。





「今の自分が小学生だったら、

      こいつ、ぶっ殺すのに」





 小学生に法律もへったくれもないからね。まぁ犯罪は犯罪だし、時と場合によっては少年院行きもあるだろうね。頭の病院は絶対だろう。



 でも少年院行きや病院行きだけで済むんだよ。

 人一人の人生を丸ごと奪っといて、少年院、病院行きだけ。



 だから、君は誰かをぶっ殺したくなった時、自分が法律で裁かれないような、自己責任を問われないような年齢になりたいと思うんだ。




 でも僕は違うんだなぁ。


 そんなこと考えないんだなぁ。




 僕はなんの躊躇いもなく、人を殺すことが出来る。

 もう死体はぐちゃぐちゃだよ、ぐちゃぐちゃ。

 時には原型なんてとどめていない時もある。

 その時は流石に「やりすぎた」って思うよ。

 そいつが生きていることを後悔するくらい

 拷問に拷問を重ねた上に殺す時だってある。







 ……。






 君にも教えてあげようか?


 法律で裁かれない、人のぶっ壊し方。

 

 




 ……あ。



 いや、いいや。

 やっぱいい。





 だって、君、僕が教えなくても

 もうやってるもん。





 …いや、やってるよ。

 やってるやってる。

 全然やってる。





 …、いや、ほら。

 別に隠さなくてもいいよ。






 やってるんでしょ?






 脳内で、人、ぶっ殺してるんでしょ?







 君の脳の端っこで、


 今まで君がぶっ殺してきた人の死体が


 ゴミみたいに山積みになってるぜ(苦笑)

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