子どもの本能、親を肯定し、親を理解するのが自分の役目だと信じている悲劇

母が不在中、酒に酔った父に、付き合わされた経験があります。

多分、主人公と同じ心理状況だったと思います。

父の心の弱さを受け止めてあげたいと、受け止めれないのに、子供心に思った事を思い出させられました。

子どもは親を選べない。
だけど、多くの子どもたちは、親の弱さも否定せず、受け入れるのが自分の義務だと思ってしまいがちです。

子ども達は、実は大人以上に、状況をみて慈愛を持って生きている。
それを踏みにじってしまうのが、大人であり、その棘に刺さった子供達が傷つき、望まぬ道を歩んでしまう。

あの世との橋渡しの番人も、そういう背景を確認し、そういう傷ついた者には追いうちをかけはしない。

救いのない話の中に、救いがあるお話です。

なかなか、書ける話ではありません。

悲しい話です。