第14歌 長崎の祖父母に捧げるバラード

原爆で背中を火傷した貴女はいった

核がなくなったくらいで世界平和なんて無理よ

なるほどね婆ちゃんなんていいながら

その意味をちゃんと分かったつもりになってました


見栄をはるのはコンプレックスの裏返し

強気な態度で大きく胸をはって

ある日突然糸が切れたようでした

おそうしきの日は原爆の日でした


ひまわりの花が咲く頃

またこの日がきました

相変わらず世界で戦争があってます

人はなんにも変わっておりません


軍で馬の世話をさせられた貴方はいった

人生なにくそ精神が大事だと

流石じいちゃんなんていいながら

その意味をくめずヘタレな私がいます


家族という愛を求めたやさしい瞳で

強気な態度で大きく胸をはって

でも病気と老いに勝てなくて

おそうしきの日は911でした


ひまわりの花が咲く頃

またこの日がきました

相変わらず世界で戦争があってます

人はなんにも変わっておりません


婆ちゃん爺ちゃんは知ってました

まっさらになっても生きていく強さを

たとえ世界が滅ぶとしても

負けない人達に愛されてました


ひまわりの花が咲く頃

またこの日がきました

相変わらず世界で戦争があってます

人はなんにも変わっておりません


[End]



☆☆☆

長崎原爆被爆者の祖母が長崎原爆の日に亡くなり、祖父は911に亡くなった。

お葬式の日には「二人ともなんて激しい人生なんだ」とこぼしてしまいました。


祖母から原爆の話を聞いたことがあります。

爆心地近くを通った彼女でしたが、具体的にどうと言わずに「地獄のようだった」とだけこぼしました。それが一番のリアルでした。


スノはこちら

https://suno.com/song/c807a49e-40fa-498c-b895-4131272e1b98

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