休日

 久々の休日であった。

 私としては、休日は週に2日以上あふのが好ましい。一日は、何もせず、ベッドに横たわり、サイドテーブルにお菓子と飲み物——それもストローを刺したものを置いて、本をゴロゴロと読んだり、しばし目を閉じたり、窓の外の音へ耳を傾けたりする。さすれば、時が進むということすら忘れ、「ああ、もうこんな時間か」というもっとも贅沢な一言を口にすることができるだろう。

 目まぐるしく進化する現代、などと言うが、私なんかは、目まぐるしく何かが変化するのはいつだってそう変わりないはず、と推測している。

 物事に夢中になって、没頭して、絶えず何かを生み出してしまうような奴がいる。その人の周りで、それを世に出すように、役立てるように、捏ねくり回して木枠に押してくれる人がいる。後者だけが時間に追われ、迫る数字に焦り、神経をすり減らすのではないかと私は考える。


 腕時計の金額競争に巻き込まれぬよう、リンゴマークの多機能時計を身につけたりする者もいるとか。

 ああ、本日もすでに針は3時を回った。ねむろう

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