第13話「共犯者」

~翠歴1424年7月17日~



 レイン達がロズ王国をってから早6日。一行は魔法協会職員の象徴である白いローブに身を包み、鎖国国家ノヴァの見張りを警戒している。そんな彼らを乗せた船はノヴァ近海に差し掛かろうとしていた。


「んー……?」


 舳先から身を乗り出して目を凝らすレイン。いくら見渡しても青一色だった日々で、遂に地平線に島を見た。


「――! おーい皆!! 見えたぞ……ノヴァ王国!!!」


 その掛け声に船内でくつろいでいた仲間達の視線は進行方向に集まり、一同は近付く闘いの時を見据え静かに呼吸を整える。一方ひとりだけ初めて異国の地に降り立つ事になるレインは、本人の意志とは関係なく高鳴る胸を抑えられずにいた。


「どんなとこなんだろうなあ……!」


 乱反射する波より煌めく彼の目に、彼の隣へ来たソフィアはため息をこぼす。


「こーら、あなた今からノヴァに何しに行くのかちゃんと解ってる? 闘いに行くのよ、た・た・か・い! 楽しみにしてる場合じゃないんだから」


「ソフィア君の言う通りだ、レイン君。初めての国外遠征に浮かれるのも悪くは無いが、目的地あそこは紛れもない敵陣だ。今だって攻撃を受けていないのは帆に協会の紋章を掲げているからだろう、ロズの船だと知られた途端大砲をお見舞いされかねない」


「……ああ。ごめんソフィア、ドロス」


 レインの存在が明るみに出た瞬間、彼を消すため雷の天術使を送り込んできたノヴァ王国。一連の行動の全てはロズ王国に対する明確な宣戦布告であり、レインが生きている以上ノヴァからロズへの攻撃が止む事は無いだろう。ロズ王国騎士団にとって今回の作戦は、それを未然に防ぐ為の逆襲――。


「――よし! 待ってろよライデン……!!」


 レインは両手で頬を叩き、気合を入れ直した。改めてノヴァを見据えるその目は先程とは一転し冷たく、それでいて奥底に熱く戦意を燃やしていた。そんな彼とは対称に、船内からは何とも弱々しい声が聞こえてくる。


「――はあ、はあ……うっ――?!?!」


「ロキさん?!」


「――ぷはあっ……! はあ、だ、大丈夫っす隊長……」


「ふん、副隊長ともあろう者が情けない……」


「すんません副団ちょ……――うっ?!」


「おいおいまたか?! オルビアナ、バケツ!」


「は、はい!」


「――はあ、はあ……ほんとにすんません……痛みならともかく、酔いはどうにも……」


 船に揺られすっかり参ってしまった若い男。彼はロズ王国騎士団オルビアナ隊の副隊長、ロキ・ソプロフェン。嘆かわしい今の風貌からは想像もつかないが、その実力は隊長らと肩を並べる。実は現オルビアナ隊は本来ロキが隊長となるはずの小隊であった。前隊長の退団に伴い戦績と目覚しい成長を買われ若くして隊長の座に着くはずだったが、唐突に現れた彼より8歳も下の神眼の少年オルビアナにその席を奪われる事になる。オルビアナの隊長就任は神眼術使としての圧倒的な伸び代への期待が理由であったが、それは『今は器に対して力不足である』という事実の裏返しでもあった。だからこそ隊長を担える程の手練れが彼を支える必要がある。その役として名誉ある副隊長の座を任されたロキにとってオルビアナに対する怒りや恨みは一切無く、寧ろ彼を補佐できる事が誇らしかった。ドロスやマルカトロスもその実力を確かに認識しており、オルビアナと同等、或いはそれ以上の信頼を置く人物。それが彼、ロキ・ソプロフェン――。


「はあ、はあ……ふへぇ……やっぱり船旅はきついっすねえ……」


「着くまでに治しておけ。今回、お前にもそれなりの敵を一人で相手してもらう事になるんだからな」


「はい、ありがとうございます副団長……」


 マルカトロスより手渡された冷たい水を飲み干し、変わらず乱れた呼吸を続けるロキ。船外からその様子を眺めていたレインは、前評判に疑問符を浮かべざるを得なかった。


「おいおい、大丈夫かよあいつ……」


「大丈夫。ロキはやる時はやる男だ」


 まっすぐ船内を見つめるドロスの目は曇り無き信頼に満ち溢れており、レインもそれを疑うような真似はしなかった。


「そっか」


 そうこうしながら島の周囲を泳いでいた船は、いよいよ遠方に港を捉える。


「さ、皆準備しろ! 乗り込むぞ!!!」


「「「おう!!!」」」


「はあ、はあ……お、おーう……」



***



 ノヴァ王国東の港。本来ここに辿り着く船は自国のものしか有り得ない。なぜなら外界からの来訪は見つけ次第沈めてしまうからである。それでもレインらを着港させたのは、彼らが協会の象徴を身に纏い、且つ帆にもそれを掲げていたからだ。いくら完全鎖国国家でも魔法協会の組織力は認識している。とは言え非加盟国であるノヴァにとって彼らを歓迎する義務は全く無い。故に一方的に沈めるような真似はせずとも、泳ぎを止めた船に見張りの兵士らが武器を向けるのは至極当然の対応であった。


「全員甲板に出て手を上げろ!」


 船内に腰掛けていたマルカトロス達も外へ出て、言う通りに両手を上げて見せる。


「目的を言え!」


 火器を構えた兵士の質問に、ドロスはわざとらしく咳払いしたあと答える。


「あー、我々は魔法協会の視察団! 加盟国保全を目的とした周辺非加盟国の視察を命じられて参上した! 調査の為に上陸を許可頂きたい!」


 順当にいけば協会の者である事を証明出来る職員証を要求され、身体検査を行われるであろう。そしてノヴァにまで知られている数名の顔を見られようものなら、即騒ぎに発展しかねない。そうなれば仲間集めも奇襲も望めず、逃げは出来ても国家転覆など到底敵わない。なのに何故ロズの面々は正面切って港に着けたか。それはライデンがこの場を引き受けてくれる予定だからである。


――『港に着いたら見張りにボディチェックされる。もちろんそこで顔が見られればおしまいや。でも心配はいらん、その頃合を見計らって俺が港に駆けつける。王子が直々に調査と宮殿までの案内を引き受けるちゅうたら兵士も四の五の言えへんし、お前らがほんまに協会のもんなんやって信用してもらえる。それに親父にお前らの入国を報告される事もあらへん。ちゅうわけで、どしっと構えて俺の登場待っとき!』


「協会の使者だと証明出来る物の提示を要求する!」


(さて、ここからだ……)


 一同はここでライデンの出現に期待する。そして遂に兵士らに待ったをかける者が現れた。


「待って――」


 しかし、それは思いもよらぬ人物であった。


「?! み、ミサ王女……?!」


「「「?!」」」


 なんと港町に現れたのはノヴァ王国の第一王女ミサ・パラナペス。つまり、倒すべき敵の一人――。


(「おいドロス、確かミサって……」)


(「ああ。ライデン君の言っていた『秘覚を持つ姉』だ……!」)


 一同は呼吸を整える。ここでライデン以外のパラナペス家に遭遇する予定は計画には無かった。加えて、もしそのようなイレギュラーが発生しそうであればライデンが裏で阻止しておいてくれるはずであった。


(「ライデン、どうなってんだ……?!」)


 動揺する一同に視線を向けるミサ。その目は冷ややかで、全てを見透かしているかの如く男達の後ろに立つレイン一点を見つめると、兵士らと何かを話し始める。その隙にレインは静かに拳に力を込め臨戦態勢を取ったが――。


「……ようこそお越しくださいました、魔法協会視察団の皆様。私、ノヴァ王国の第一王女ミサ・パラナペスと申します」


「「「?!」」」


 スカートを摘みお辞儀をする敵に、一同は再び驚愕する。既に正体は掴まれてしまったはずなのに、一体どういう事なのか。


「私が直々に王都まで案内させて頂きます。どうぞこちらへ……」


 気づいていない振りをしているだけかもしれない、それでも本当に勘づかれていない線がある以上はまだ武力行使で騒ぎ立てる事は愚策だ。一行はミサを戦闘にしばらく港町を歩くと、周囲の家々と比べ一際豪華な建物に辿り着く。


「なんじゃこりゃ、城か……?」


「私の別荘です、詳細は中でお話させて頂きます」


 促されるまま大きな門を潜り、広い庭を抜けて屋敷の応接間へ。


「……ここまで来れば大丈夫。使用人の皆様も本日は休暇を取らせていますから……そんなに身構えなくても構いませんよ様」


「「「!!!」」」


「やっぱ気付いてたか……んで? 大丈夫ってのはどういう事だ」


「ライデンから話は聞いています。私もこの作戦に加わらせて頂きます」


「「「?!」」」



***



 事は5日前に遡る。島国ノヴァ、人呼んで “ 砂の王国 ” 。その通り名にたがわず国土面積の8割を砂漠が占め、キャラバン以外の国民は国中に点在する集落もしくは王都 “ カルペ・ディエム ” で暮らしている。砂の海の中央に特異点の如く君臨するこの王都で、各所を忙しなく駆け巡る一人の青年の姿があった。


「ここん配置は? ――へえ、そんな所にも何人か置くんやな……解ったで、おおきに!」


 ライデン第三王子は自ら街中の衛兵らの元を訪ね、きたる日の警備体制について情報収集を進めていた。


「さてさてお次はあっちやな……――」


 再び雷となって飛ぼうとしたライデンであったが、遠くに聞こえた市民達の声に耳を傾ける。


「まあ、お宅の子も遂に “ 徴兵 ” なのね……」


「そうなのよ、もし国外出兵でもさせられたら……!」


  “ 徴兵 ” ――王都に住む一定の基準を満たす男子が国軍に従事させられる義務制度の事である。中には国外に出兵させられる者もおり、理由は明かされないがそうなれば二度とノヴァの砂を踏めない者も少ないないと言う。ライデンにとってそれは自らの家系が定めた制度、しかして己に変えられるものでも無いかと落胆していると今度は別の会話が聞こえてくる。


「また献金の額が上がるんだとよ。暮らしは楽になるどころか、苦しくなる一方だよ……」


「いっそ王都を出ちまうか?」


「馬鹿言え! 外じゃ兵士に一日中監視されてキツい作業こなすまで休憩さえ許されねえらしいじゃねえか。そしたらこんな日常会話すらままならねえ。ここにいた方が幾分かマシさ」


「だな。亡命どころか旅行でさえ国を出る事は許されやしねえ……俺たちこのまま死んでいくのかな」


 市場で農作物を売る夫婦からも暗い声が漏れてくる。


「やっぱりこの国だけで国民全員の食糧を賄うのは無理があるよ。さっさと開国して、輸入して欲しいもんだね……」


「はは、そう言って何年も、俺たち農家が必死こけばどうにかなっちまってきたからなあ……」


「まったく。鉱石石ころならゴロゴロ採れるんだから、それをダシに貿易できないもんかねぇ」


「出来ないんじゃなくてしてないだけだよ、パラナペス家は一体何を考えてるんだか……」


 ライデンは立ち尽くしていた。それでも今は動かねばならない。彼ら国民を楽にする為にも、自分が今から闘わなければならないからだ。ライデンは首を横に振ると、顔を上げ見据えた空へと飛んで行った。


「よ! ちょいーと警備体制について聞きたいんやけどええか?」


 こうして王都中を周り、遂に兵士らの情報を集め終えて帰還していた。


「なるほどなあ、穴があるとすればそことそこ……いや、そっちは中央まで抜けられへんか、だとすると……」


 宮殿敷地内、門から王宮へと続く通りにある噴水に腰掛け思索に耽るライデン。前のめりな体勢で肘を太腿ふとももに付けその手で口元を覆い、ぶつくさと零しながら熟考する彼に宮殿の方角から歩み寄る影が一つ――ライデンが向かい来るそれへと焦点を合わせると、人影は彼に対して訝しげな眼差しをもって応えた。


「やけに忙しそうね」


「! 姉ちゃん……」


 ミサ・パラナペス第一王女。寡黙且つ感情の起伏が乏しい故に、弟のライデンでさえ彼女の思考を読み取る事は容易では無い。両親や他兄弟達に反発する事も無く、政策から遠ざけられがちなライデンとは言葉を交わさない日の方が多い。そんな彼女がわざわざ自ら出向いて話しかけてくる――現体制の転覆を企てるライデンの心中は到底穏やかではいられない。彼女に悟られないよう静かに、いつ仕掛けられても良いよう姿勢と呼吸を整え、与えられる質問に何食わぬ顔で答える。


「8日後の “ 生誕祭 ” ……あなたはてっきり興味が無いものだと思っていたわ」


になるからな。厳戒態勢の把握は王子の務めや」


 7月20日、王都全土を挙げ執り行われる “ カメル第一王子生誕祭 ” 。王都外からも大勢の国民が訪れ街全体がひしめくこの日を、ライデンとロズ王国騎士団は潜入の好機と見た。ライデンの役目はこの日の各王族や兵士達の配置を把握し、討ち入り前にレイン達へと情報を流す事。また、現体制に不満を持つ国民らを反乱軍として率いて戦力を補強する事。 “ 破壊の天術使 ” の生死を欺けても、自分の反逆の意思が察されては元も子も無い。あくまで自身は従順だと信じ込ませる為、ライデンは心を強く固めていた。しかしその装甲は意図も容易く崩される事となる。


「 “ 破壊の天術使 ” は生きているのね」


「……は?」


 とても冗談には見えなかった。それを確信した上で、一応確認を取ったかのような冷静さ。


「何言うとるんや、確かに俺の手で殺――」


「いいえ、あなたは生かした」


 ライデンは臨戦態勢を取る。いつ知られた? どこから漏れた? 考えるのは倒した後と言わんばかりに両手に稲妻を纏う。しかしミサは構えはしなかった。


「やっぱり。そうだと思ったわ」


「……『やっぱり』?」


「あなた、もう少し我慢を覚えないと誰も騙せないわよ」


「なんや、引っ掛けたんか?!」


「……あなたが一晩挟んで帰ってくる事なんて初めてだったから。もしかしたら向こうでお世話になったんじゃないかって」


「……で、親父も勘づいとるんか」


「それはどうかしら……でも、信用しきってはいないかもね」


「んで、親父に頼まれて俺を試したっちゅう事か」


「いいえ。誰にも頼まれてないし、誰にも報告しないわ」


「?」


「 “ 破壊の ” は、ここへ来るの?」


「……」


「もしそうなら、私も仲間に入れて……!」


「――はあ?!」


「あなた達は恐らく、国を変えようとしてくれているのでしょう? 皆が苦しむこの国を……なら目的は同じ。私は、この国を変えたい」


 ライデンは一歩引いたが、その目を彼女から逸らす事はしなかった。例え何年も話していなくても、毎日顔を合わせた “ 家族 ” なのだ。信用できるかどうかは、嫌でも心に答えが浮かぶ。


「……解った。ほならアイツらを頼む――」



***



「そうだったのか……」


 一行は大いに驚いた。しかしこの誤算は喜ぶべきか、疑うべきか――。


「ライデンはレイン様を殺したと確かに報告しました。しかしその旨が世界に出回っていない以上、家族はライデンの言葉を疑っています。なので急遽作戦を変更し、私が当日までの手引きと情報伝達の役割を引き受けました。突然の事で申し訳ございません――」


 散々ライデンや国民に苦難を強いてきた現体制に従順であった自分が、今日に至るまで無抵抗だったにも関わらず誰かが奮起した途端そこに乗じて反旗を翻そうなどと烏滸がましい行いだという事は解っている。だからこそ彼女は深々と頭を下げようとした――しかし、真っ直ぐ視線の降りていく先の床には、しゃがんでミサの顔を見上げるレインの姿があった。


「!」


「おうっ、よろしくなミサ!」


 レインはミサと目を合わせ優しく笑うと、軽く右手を差し出してその手を取らせた。彼女に手を取られ立ち上がったレインは、後ろを振り返り皆を見回す。彼に意見する者はおらず、ミサは安堵に微笑むのであった。ちなみにこれは当の本人にとっては不本意であったが、お辞儀を防ぎその後自らを立ち上がらせる事で再び前を向かせるという流れをレインは作ってくれた。これにより他国の姫君が平民に対し頭を下げるという構図を未然に防ぐ事ができ、ドロスらは胸を撫で下ろしていた。


「ありがとうございますレイン様。そして皆様……」


 レイン以外の皆も優しくミサに微笑みかけ、結束の証として力強く頷く。こうして有力な仲間を加えた一同は、改めて練り直された計画について会議を始めた。


「早速ですが、ライデンが一人でまとめてくれた7月20日の王都内厳戒態勢です」


 ミサが机に広げた王都の見取り図には、至る所に赤丸や書付が加えられていた。


「私もある程度国王軍を指揮する権限を持っているので、もっと都合の良いように動かす事もできます。問題は――」


 ミサが指差したのは、地図の右上に書き加えられた国王軍が誇る戦力の総数。


「圧倒的な “ 兵力差 ” です。敵勢力1万に対しこちらは現在17」


「だから戦力増強するってライデンが」


「はい。ライデンの策は王都外に住まう現体制に不満を持つ国民を戦力に加える事。母数だけなら相当に見込めますが、そこから『戦地に赴き命を賭す』というふるいに掛けられれば話は別。多く見積っても1000人いるかどうかでしょう。」


「そいつらを加えても差はまだ10倍近くあるという事か」


「はい。ただ――」


 ミサはもうひとつ筒状に丸められた大きな紙を取り出すと、それを王都見取り図の上に被せて広げる。それはノヴァ王国全土の地図であった。


「この圧倒的な兵力差を、7:10にまで縮める方法があります――」


 そう言ってミサが力強く指差したのは、 “ サンドーム ” と書かれた地点。


「 “ サンドーム監獄 ” 。過去にパラナペス家に不満を持ち、武力行使にまで及んだ人々が収監されている施設です。その数およそ6000名。我々は明日、ここを襲います――」


「「「?!」」」


 ここへ来たばかりの時の弱々しかった彼女とは一変。今はより有用な作戦を力説する策士として、ミサは仲間達を見回し力強く目を合わせるのであった。

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