Right person って何?
正しい人と出会えば人生は良くなる。
You can change the life if you meet a right person.
例えばこの様な文があったとする。この時の正しい人って一体何なの?と私は疑問に思うのである。キリスト教文化は常に対立概念を欲する。yes or no right or wrong evil or virtue など。人間には色々な側面があり、良い悪い両方の側面がある事をしばしば忘れられる。だから、私はright person なんてどこにも存在しないと思うのである。プラトンのイデア論に真っ向から対立する考え方ではあると思うが、唯一絶対の善というものは、私たちは知らないし、勿論イデア界にもその様な現象は存在しない。その人は正しくもあり不正でもある。
もし私が真実の愛、一生の友人、不変的な家族、頼れる同僚を手に入れたとしても、それは私が一面だけを見て「そうである」と思い込んでいるだけで、変わらないものなどないのである。必ず流転していくのだから。
西洋と東洋でしばしば見受けられるのは点と線の考え方である。東洋では、禍い転じて福となすという言葉から推測される様に幸不幸は線のように一様に繋がっており、必ず不幸と感じることが起きたから、そのせいでずっと不幸であるとは限らない。に対して西洋は、悪いものはとことん悪い。悪魔と天使に代表される様に中間の良いやつというのが存在しない。人は悪魔と天使の両側面持っているという点の所有なのである。つまりこの悪魔がいるおかげで天使がいるとはならないのである。
だからこそ、私は、right person という考えに疑問を呈したい。あなたは良い人でもあるし、悪い人でもある。それは必ず変わっていく。だから、私たちは愛するべき人間である。と。
この人は!この人だけは違う!と盲目的に追い求めるのも、何故かを考察してみよう。
まだその人を知らないから。これに尽きる。
どの人も最高で最悪で、利己的で利他的で、愛するべき人間であるのである。
流転していくことすら愛する事が出来れば、その仕組みを愛することが出来れば、全ての事はなんて事ないのである。right もwrong もないただの変化であるのだから。
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