第2章、第10話「ルーヴェンド・ガモルッグ」

「貴方が''名''を名乗ったからには、名を名乗るのが、礼儀というモノさ。では、改めまして、私の名はルーヴェンド・ガモルッグ。そして、ルーヴェンド・ガモルッグは''現在進行形''で、貴方が''この世に行くこと''を楽しみにしているのさ。ルーヴェンド…とは、誰の事でしょうか?はてさて、それは私の事さ。ははは!!!!!!」


…世間一般では、悪。ラスボス。黒幕。等と言われるのだろうな。そして、正義など知らぬ純粋な笑顔。


「俺はお前と会えて嬉しいんだ。相変わらずで安心したぞ。ははは。」

「…なぜ、私と貴方が1度会っているような事を言うのさ?」



…痛みは収まった。俺は知っている。当然だ。相変わらず、相手の急所を全部外している、悪役っぽい、笑い方の変わらなさ……言いたいことが沢山、ありすぎて、言えないんだ。



……何故、知っているのか?って、それはな。悪役を演じている''生前''の俺だからだ。



続く。

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