第2章、第2話「本来あるべきモノガナイ。」

ある場所に行け。ある場所に行け!!!!と自己暗示をかけながら、俺は扉を開ける為に、パスワード、指紋認証等をしながら、走っていた。ある場所を見る為に。それが第一優先だからだ。


廃墟特有の匂い、音、暗さ。俺の知っている研究所とかけ離れていた。


だが、幸いなことに、「存在しないはずの空間」でも、本来の研究所と全く同じ構図なのは良かった。


…はぁ。…はぁ。…はぁ!!!


息が切れそうになりながらも、俺は走り続けた。


「……やっとだ。」


俺が急ぎながら、辿り着いた場所…。


俺は革命的な魔法を発動する為、前提条件である言葉を唱えた。


「ギア、解除!!!!!」


ガチャン!!!!!!!!!!


………俺は安堵した。


「どうやら、俺の見当違いだった……よう……」


………の……皆…いや…全員…居る…は…ず……


…何が足りない?


…何かが足りない……足りない…足りない……足りない…何が……が居……ない……何が…?…何か……大切な…タイセツな…何か…を……何が?…何が…何が足りない…何かが…足り……ない…何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が……!!!……ああ。


「……そうか。………………が…居な…い…んだ。………意味が…無かったんだな…ははは。ははは。ははは。ははははははははははははははははは!!!!!!!」


続く。

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