決して超える事の許されない境界線。それは、彼岸と此岸とを区切る。陌間、端境、禁忌…呼び方こそ様々ではあるが、これを越えれば必ず禍いが。 この作品は、先ずは 第一章 が完結している。それは廃神社を巡る越境の顛末なのだが、これが物凄く怖い。思わずゾッとするエンディングを是非とも味わって欲しい。第一章、という事は…これからも悍ましい越境が続いてゆくのだろう。その、何と恐ろしく待ち遠しい事か。