アーク刑事 激フレンズ ＳＥＡＳＯＮ９

第13話：破壊を逸らす鳥

チャプタ―１

ここは、運転室である。

俺は、新幹線を運転していた。

「やっと、上野だ。」

「休めるぞ。ふーっ。」

「これで、一安心。」

「オーバーランだけは、防がないと。」

「慎重にな。」

「結構な距離だけど。」

チャプタ―２

ここは、高輪である。

そこには、セミンミピーラスが居た。

「クククッ。取り去る力を。」

セミンミピーラスは、取り去る力を吸収した。

「後は、ベネーメ獣で。クククッ。」

チャプタ―３

俺は、トレイバーＵに乗って、港南辺りを走っていた。

「ん、この気配は？」

「ベネーメ獣とは、違う。」

「とにかく、急ぐぞ。」

「この近くのはず。」

チャプタ―４

ここは、品川駅である。

そこには、ベネーメテュティダが居て、街を破壊していた。

「クククッ。取り去る力を。」

「ウワーッ。キャーッ。」

そこへ、俺は、辿り着いた。

「トレイバークロス。」

俺は、フクロウ剣士オウルフリート　インドラモードに変身した。

「そこまでだ。」

「な、何者だ？」

「破壊を逸らす鳥。フクロウ剣士オウルフリート。定発。」

「オイソコノ。」

ベネーメテュティダは、十体ものオイソコノを召喚した。

「シーッ。」

「シュート。」

俺は、オイソコノ達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―５

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

俺とベネーメテュティダは、互いに攻撃しまくった。

「イカのベネーメ獣か。」

「ああ。お前の取り去る力も、渡せ。」

「誰が渡すか。インドラサンダー。」

俺は、両手から、幻衝力の雷を放った。

「待ってました。へへへっ。」

ベネーメテュティダは、俺の技を吸収した。

「何っ？」

「おらおらおらーっ。」

ベネーメテュティダは、俺を触手で叩きまくった。

「ウワーッ。」

「止めを刺してくれる。」

チャプタ―６

そこへ、一人の新たな正義の味方がやって来た。

「そこまでだ。」

「な、何者だ？」

「破壊を散らせる熊。熊剣士ベアポーラー。照射。」

「何が、熊剣士だ？」

「シュート。」

ベアポーラーは、ベネーメテュティダを狙撃した。

「ウワーッ。」

「ありがとう。君は？」

「俺は、熊剣士ベアポーラー。」

「べ、ベアポーラーだと？」

「シヴァストーム。」

ベアポーラーは、両手から、幻衝力の風を放った。

「ヌオワーッ。ぐへっ。」

「オウルフリート。今だ。」

「トレイバーバルカン。」

俺は、トレイバーバルカンを両手で持って構えた。

「聖幻衝。トレイバーグリュクブリンゲント。」

俺は、ベネーメテュティダを浄化した。

「グリュクリヒーーーッ。」

ベネーメテュティダは、セミンミピーラスだった。

「も、もう少しで。くっ。」

セミンミピーラスは、消えるように去って行った。

「ぬくもりを。」

ベアポーラーは、既に去っていた。

「熊の正義の味方か。」

チャプタ―７

プロパガンダは、地球の近くへと君臨した。

「クククッ。我が名は、惑星型巨大獣帝プロパガンダ。私の取り去る力で、

　全てを支配してくれる。はーっ。」

プロパガンダは、全てを破壊し始めた。

「ウワーッ。キャーッ。」

「あいつが、ベネーメ獣達のＢＯＳＳという訳か。」

そこへ、トレイバーフリートがやって来た。

「示陀。私の腕に乗れ。」

「理解った。」

「宇宙まで、行けーっ。」

トレイバーフリートは、俺を宇宙目掛けて、渾身の力を振り絞って勢いよく投げた。

「行って来るぜ。」

チャプタ―８

俺は、プロパガンダの元へ辿り着いた。

「そこまでだ。プロパガンダ。」

「貴様がオウルフリートか。クククッ。喰らえ。」

プロパガンダは、破壊のブレスを吐き出した。

「ウワーッ。でも、俺の正義の雷は、誰にも止められないぜ。」

「ほざくな。人間の分際で。この元正義の味方であるこの私に挑戦するなど、愚かな。」

プロパガンダは、両手から、破壊の波動を放った。

俺は、大自然の力と自分の気と魔力と幻衝力を一つにして、ブレードギラーに

伝えた。

すると、ブレードギラーの刃先から、巨大なフクロウの幻覚が出現した。

「ブレードギラーインドラグリュクゲントサンダー。」

巨大なフクロウの幻覚は、特殊な旋風でプロパガンダを浄化し尽くした。

「な、何だ、この力は？　もう取り去らなくても。そ、そんな事は。

　し、しまっとぅわあーーーっ。」

プロパガンダは、超新星爆発みたいに大爆発して消滅した。

チャプタ―９

俺は、変身が解けて、地球へ勢いよく落下して行った。

「ウワーッ。痛ててーっ。」

そこへ、句戌と輪多がやって来た。

「凄い音だったぞ。大丈夫か？」

「酷い怪我。」

「心配しないでくれ。痛ててーっ。」

そこへ、トレイバーＵがやって来た。

「示陀。本当の敵は、他に居る。」

「行って来る。またな。」

俺は、トレイバーＵに乗って、走り去って行った。

「あいつらしいな。」

「いつもの示陀って事ね。」

チャプター１０

ここは、池袋駅である。

そこには、首領が居た。

「あのプロパガンダが滅びるとは。だが、まだ、終わりではない。クククッ。」

俺は、池袋駅へ辿り着いた。

そこは、ライカン兵だらけになっていた。

「キエーッ。」

「示陀。爆弾を解除して進むぞ。」

「了解。トレイバークロス。」

俺は、フクロウ剣士オウルフリートに変身した。

「一気に行こう。」

「うなるぜ。おりゃーっ。」

俺は、トレイバーＵに乗ったまま、侵入した。

「そこか。シュート。」

「後、四つ。」

俺は、狙撃で、爆弾を破壊しながら進んで行った。

チャプタ―１２

「やけに騒がしいな。」

「そこまでだ。」

「こ、この首領に。貴様は、何者だ？」

「破壊を逸らす鳥。フクロウ剣士オウルフリート。定発。」

「ライカン兵。」

首領は、五十体ものライカン兵達を呼び出した。

「キエーッ。」

「シュート。」

俺は、ライカン兵達を一掃した。

「キエーッ。」

チャプタ―１３

「はーっ。でやーっ。おりゃーっ。」

俺と首領は、互いに攻撃しまくった。

「喰らえ。幻衝光線。」

首領は、幻衝力の光線を放った。

「ウワーッ。くっ。」

「クククッ。喰らえ。箱乗り。」

首領は、体を半分以上出して、自動車を猛スピードで走行させた。

「そうは、いくかっての。脚幻衝。はーっ。」

俺は、飛び上がってから一回転し、フルパワーの蹴りを決めた。

「ヌオワーッ。」

首領が運転していた自動車は、大爆発して消え去った。

そして、首領の仮面は、真っ二つに割れて落下した。

だが、その下に同じ物をかぶっていた。

「クククッ。そこまでか。フハハハーッ。」

首領は、二等辺三角形の飛行物体に乗って、空の彼方へ飛び去った。

「そりゃないぜ。」

エピローグ

チャプタ―１

ここは、運転室である。

句戌は、新幹線を運転していた。

輪多は、いつもの作業をしていた。

「示陀の奴、何処に行ったんだろうな？」

「だな。おーっと、いけねえ。もうすぐ到着だ。ふーっ。」

「危ないって。」

チャプタ―２

俺は、トレイバーＵに乗って走っていた。

場所は、想像に任せるけどな。

「とにかく、行ってくれ。」

「良いのか？　戻らなくて。」

「ああ。まだ、その時じゃない。」

「だったら、良いぜ。しっかりつかまってな。」

トレイバーＵは、加速した。

破壊を逸らす鳥。フクロウ剣士オウルフリート。定発。

　　　　　　　　　　　―　完　―