女帝

 ワイの後輩は男だった、もう興味はないが新人研修はせねばならない。

 早速、怠そうに、

「まぁ人来るから、可か不可のボタン押せばいいから」

「それだけっすか」

「......どうぞー」

 新しくワイの執務室に入ってきたのは、女だった、二十代後半くらいだ。

 新人は履歴書を見て、ワイの代わりに質問しいく、

「では前世で力を入れた事は何ですか」

 ワイは早々に飽き、さっさと水晶を覗いて時間を潰していた。


 裏道に出た、大通りに入って場所を確認する、地上で流行ってるジオゲッサーと一緒だ。

 大阪のT新地だ、さて少し時間を巻き戻す。

 ここは......なぜか田村がいた、やっぱり全裸だった。おかしい今は女性を見ているはずだ。

 と思うといきなり、田村は身をよじった。女性に鞭で打たれたのだ。

 

「先輩、先輩」

 新人に呼ばれた、水晶から離れる。

「どうしたん」

 先輩風ふかし、爽やかに。

「自称、T新地の女帝らしいんですけど、おもろそうなんで可ですかね」

 判断基準がワイと同じ新人君、ワイは新人少し好きになった。

「じゃあ可だな」

「ステータスは?」

「ちょっとした魔法の才能と貴族産まれくらいでええやろ」

 そしてワイは田村に何のステータスも与えてなかった事に気がついた。まぁいいか。


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