第39話 まとめてバイバイする豚野郎
密輸港に行ったところ、鎧は五体あるうちの三体が出払っており、前にあった二体は俺とリリアンであるのでそのうち一体が出ているのでリリアンはもう行ったようです。
動きが早いですね。
ここにいる間は自由にしておくように言ったんですが、ここら辺の近くで時間を潰していたのかもしれません。
状況がわからないですが、あり得るとしたら生身の状態でローゼリンデと聖騎士が魔族四天王から鎧で襲撃喰らって、リリアンが出動して食い止めて、聖騎士が鎧回収して総力戦ってところですかね。
リリアンと聖騎士フル出動でも三体で数的に不利なので急いだ方た良さそうですね。
リリアンも短時間とはいえ四体一手に引き受けて消耗している可能性がありますし。
『障壁』をかけてから『東雲』に乗ってドンパチやっている場所に急行します。
いますね。
聖騎士の誰が乗ってるかわかりませんががヒロインの一人であるヒビキが乗る精霊鎧『紫陽花』が分身して魔族の鎧を三体相手取っています。
分身は鎧の『固有魔法』──鎧の経験値を貯めて『覚醒』すると使える魔法を使っているところを見ると経験が浅い新人のルージュが使えるわけがないので消去法でいかにもベテランなローデンでしょう。
「他の二人はどこに行ったんだ？」
『おおスラン殿！ 来てくださいましたか！ 信じておりましたぞ！ 聖女様とリリアン殿はもう一人の四天王に追われ別の場所へ！』
目の前の三体の精霊鎧が既存の魔族四天王であることを考えると消去法でもう一人の四天王てのはイクスでリリアンとローゼリンデが相手してるってところですかね。
ローゼリンデとイクスが揉めそうな感じはありますが、戦力的にあっちには援軍は必要じゃなさそうです。
つくなら四天王三体をローデン一人で相手してるここでしょう。
「あちらは大丈夫そうだな。今から貴様を援護する」
『助太刀感謝致します！ いざともに行きましょうぞ！』
そういうとローデンが突っ込んでいきます。
できれば近接特化のこっちと役割被るので魔法打ってほし方のですがしょうがないですね。
『光速化』をかけてからオーバライドして抜かし、四天王であるユブン、エイブ、シーボに向けてオーバーライド悪質タックルをかけていきます。
『『『グアアああああああああ！』』』
『あの魔族最強格の三人を一瞬で！？』
見事三人ともバラバラに砕けましたが砕け散った破片が空中で巻き戻っていき、禍々しいオーラを放つかと思うと鎧が復活します。
終盤強敵あるあるなんですけどこの人たち終盤のボスだから一回倒しても、もう一回パワーアップして復活するんですよね。
まあさっきと同じく何か行動に移す前に落とすので、パワーアップしようと何の意味もないんですが。
『スラン殿あまりにもあなたは危険すぎる……！ この魔族四天王などより余程！ 申し訳ありませぬが、ファラス様──『預言』を脅かすものはこの場所にて消えて頂きまする！』
四天王が雄叫びを上げて復活すると、ローデンが『鎌鼬』をこちらに打ってきました。
教会とは対立しているので戦うことになるような気がしてたんですが、どうやら俺が魔王軍幹部を三人同時にボコったのをヤバくねと思ったらしく、復活パワーアップした四天王三人とローデンの精霊鎧四体でリンチできるこの状況を好機と見て襲撃をかけてきたみたいです。
『『『うあああああああああ！』』』『ファラス様『預言』を！ うあああああああ！』
仕方ないので分身で数を増やすローデンもまとめて四天王の三人と一緒に200%悪質タックルで落とします。
皆仲良くバラバラになりましたね。
教会の人間であるローデンを落としたので同じラウンズであるルージュと対立する可能性が高いですがまあこうなればしょうがないでしょう。
そのまま来ないならスルーで、襲いかかって来れば落とすという感じで。
それにしても分身の数が地味に多かったので結構魔石を消耗しましたね。
まあ落とすとしてもあと二体くらいなのでなんとか足りるとは思うんですけど。
────
続きを書くモチベになるので、是非とも星⭐︎⭐︎⭐︎、フォローお願いします！
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます