第75話 俺様の気分一つで生かされている
「いいか? 糞ジジイ。次はお前に当てるから金輪際舐めた口聞くんじゃねぇぞ? それと、確か決闘前に俺の事を殺すだのなんだの言っていたよな? いつでもその言葉のツケを回収してやっても良いんだぞ? まさか、俺の事は殺しても良いけど自分は殺されたくはないとか舐めた事は言わないよな?」
「そ、それは……ほら、あれじゃっ!! お前を試しただけで──」
「言い訳一つでもしてみろ。その瞬間ぶち殺すからな?」
「──いや……そ、それは……、その……っ」
「あと、今まで俺にして来た不敬極まりない言動について謝罪の一言も無いのか? 悪い事をしたら謝る、子供でもできる事が出来ないとは言わないよな? 糞ジジイ」
「ぐ、す、すまなかった……っ」
ここまで追い込んで糞ジジイはようやっと俺に対して謝罪の言葉を口にするのだが、当然その程度でこの俺様が許すわけがない。
今までされて来た事を考えれば当然だろうし、そんな事にすら気付けない糞ジジイはいっそここで殺しても良いような気がしてきた。
「あ? それが謝罪? ふざけているのか? 俺にはプライドと天秤にかけてできるだけそのプライドに傷がつかないギリギリのラインで謝罪したとしか思えない、口先だけの謝罪の言葉に何の意味があると言うんだよ? 良いか? 今お前は俺様の気分一つで生かされているだけだという事を理解しろ。 その上でもう一度謝罪をしろ。当然俺が満足しない謝罪ならば殺すし、謝罪をしないという選択肢をとっても当然殺す。どうする? 生き延びるか
「…………ひっ、あ、謝るっ!! 謝るから殺さないでくれっ!!」
何度も殺さないであげている俺は仏よりも優しいのではなかろうか?
そんな事を思いながら殺気を隠す事を止めて糞ジジイへ飛ばしながら生か死か選ばせてやると、糞ジジイは涙や鼻水、そして下の穴からも垂れ流しながら自分の排泄物の上で土下座をして謝罪をする。
「フン、やればできるではないか。今回に関しては許してやるよ。それで、お前達はどうする? まさか自分達は関係ないとか思っていないよな? 今まで散々人のことをバカにしておいて、まさかな?」
糞ジジイの土下座を確認した後、俺は周囲に集まっている親族たちへ『お前達も今までのツケを支払うよな?』と話しかけ、全員に土下座をさせる。
「どうせ形だけだろうが、形だけであったとしても土下座をした事は評価しよう。最後に今日の事を誰かに話されても面倒だからな、外に流れないように他言無用の契約を契約魔術でするが反対意見の者はいないよな?」
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