第53話

 ……何やら。俺は、変なのになつかれた様だ。


「来たぞ、逃げ虫貧乳」

「……」


 真面目に護衛任務に勤しむ俺の目の前に立っているのは、目付きの悪い顔つきで黒剣を背負った青年。


 俺の目の前でフフンと鼻息を立てているこの変なのメロは、護衛と言う仕事の意味をよく理解していないらしい。あれ以来この男は、毎日俺の守る西の陣地へ攻め込んで来るようになった。


「今日こそ犯してやる」

「……」


 ちなみに。可哀想にも守将のいない東の区域の大工の話によると、「メロが居なくなったおかげで仕事がはかどるからこのままが良い」そうだ。それで、誰も国軍に直訴しないらしい。


 迷惑な奴だなぁ。


「……帰ってくれ」

「うるさい殺すぞ」

「……はぁ」


 馬鹿につける薬は無い。決まった時間に律儀に俺の場所に駆けてくるこのアホどうしてくれよう。


 東の連中はいいかも知れないが、西側の大工達はメロが来ると逃げて作業効率落ちるんだ。お前らの守将だろ、責任もってキチンと監督しろよ。


「……場所、変えるぞ」

「はん! そうだな、僕は開けた場所の方が得意だ。良いだろう!」

「はぁ」


 ま、東の連中を責めても仕方ない。


 俺はせめても、この馬鹿を遠い場所に引き付けて仕事の邪魔をさせないよう頑張ろう。ごめん、大工さん達。


















「爆ぜろ、鎮炎歌!!」


 ドカンと一発、土煙と共に大地が爆ぜる。その土煙にまぎれて、風をも切り裂く音速の剣筋が俺の四方を包み込む。


「ん─────」

「この、このっ!!」


 でも。幾ら上達したとはいえ、まだまだメロは初心者剣士の域を出ていない。魔法に関しては詳しくないけど、きっと魔導士としてもメロはあまり成熟していないと思う。


 何せ、奴の魔法は分かりやすい。メロの攻撃魔法は、発生する前に攻撃範囲内にいるとゾワリと悪寒が走るのだ。


 丁度それは、目隠しして剣を避ける時の感覚に似ている。それに気づいてから、メロの魔法を躱すのがすごく楽になった。


「……おい、おかしいだろ!! さっきから、何で爆発に巻き込まれてるのに無傷なんだよ!!」

「範囲魔法にも、攻撃の濃淡はある。極限に攻撃の淡い場所に逃げれば、それだけで躱せる」

「─────ええい、この化け物め!!」


 俺が涼しい顔でメロの剣を摘み奪い取ると、彼は悔しそうに激高して頭を抱えた。


 化け物はどっちかと言うとメロの方なんだがな。成長速度が凄まじすぎて、焦りと嫉妬を覚えてしまう。実力の伸び方はレックスに近いものを感じる。


 きっと今まで、このアホは適当に剣を振り回していただけで勝てたんだ。そんな超人的肉体ポテンシャルの持ち主が、俺と打ち合って剣の技術を高めてしまえば……、想像するだけで恐ろしい。



 ─────まぁ。少なくとも剣に関して10年は、追いつかれない自信あるけど。



「何で、何で、何でぇ! ちゃんとお前を切っただろ、何で僕の剣の軌道が変わってるんだよ!?」

「……さあな? 自分で考えてみな」

「くそくそくそっ!!」


 俺から剣をぶっきらぼうに奪い、再び彼は襲ってくる。その動きは、拙いながらに少しづつ成長を見せていた。


 本当にメロの成長速度には目を見張る。スポンジのように何でも吸収し、自分の動きを凄まじい勢いで改善していっている。


 才能だけは随一、とあのレックスが評していたのも頷ける。土台の才能が凄まじすぎて、こんな性格に育ってしまったのかもしれない。


 ……もしメロがレックスと同じだけ修行してたら、レックス並の強さだった可能性が高い。


「─────ほい。まだ、やるか?」

「……。ちっ!!」


 だけど、やはりまだまだ未熟。いくら才能が凄まじかろうと、たかが数日真面目に修行したところで俺やレックスが積み上げた膨大な『剣との蜜月』に敵うはずもない。


 今日もメロの体力が尽きて足元がふら付き、地面に座り込んでしまった。俺の額には、汗すら浮かんでいない。


「満足したか? じゃ、とっとと帰れ」


 仮にも最強を名乗りたいなら、もっと剣を理解して蜜月を積み上げろってなもんよ。俺に苦戦しているようじゃ、レックスには手も足も出ないぞ?


「─────ちっ!! 今日はこの辺にしておいてやる!! 命拾いしたな!!」

「あいあい」


 あ、良かった。流石にメロも、もう帰ってくれるらしい。持ち場を離れるのは不安なんだよ、とっとと帰れよな。


 ……いや、まぁ。


 ……俺の奥底の心情的に。メロは99%くらいは迷惑だけど、1%くらい稽古ができて助かってたりする。魔法の避け方とか、非常に良い経験になった。


「おう。気を付けて帰れよー」

「……。本当に、何なんだよお前」


 なので、一応挨拶くらいは返しておこう。礼儀は大事だもんな、たとえ相手が礼儀知らずでも。


「お前さ、前はもっと……。いや、何でもない」

「あん?」


 メロは何かを言いかけて、そして口をつぐんだ。


 前はもっと? こいつ、何を言おうとした?


 あー、前はもっとメロの事が嫌いだったよな俺。こんな気軽な言葉を掛ける間柄じゃなかったっけ。


 ─────そうだよな、俺がコイツと仲良くやる理由って何も無いよな。


 きっとこれも、ミーノって奴のせいだ。メロの事もかなり嫌いだったけど、ミーノに対する憎悪が強すぎて『メロって言うほどでもなくね?』と脳が誤認識しているのかもしれない。


 ナタルの件。ソータ少年の件。城下町の人たちの件。


 ミーノのやったその全の所業に対し、腸が煮えくり返りそうになる。あの女はまさに、国軍最悪の名に相応しい。


「明日はボコボコにしてやるからな」

「いや、もう来ないでくれ」

「ダメだ、来る」


 ……メロの襲撃は稽古にはなるんだけど。俺が大工さんから離れるの、良くないと思うんだよ。


 もし、あの人達に何かあったら責任が取れない。この大工作業が終わるまで、自重してくんないかなぁ。



















「─────うふふ?」


 メロが俺の任地にちょっかいを掛けだして1週間程。


 とうとう、俺の守る王都城西側に修羅が現れた。


「うふふ、うふふふふ?」


 悪辣、下賤、冷徹非情でおなじみ。魔王より悪い奴と噂の国軍最悪、俺の仇敵ミーノが。


「何をしてるのかな、メロは?」

「違う!! 僕は、そ、その女に誘われてだな!?」


 ようやく重い腰を上げて、アホの制裁の為に出張って来たのだった。




「大体、僕はこんな退屈な任務は嫌だったんだ!! 周りに居るのはむさくるしい男ばっかりだし!!」

「それで?」

「それに、この女には借りがある! この僕に恥を掻かせた、その罪は重い!!」

「で?」

「……僕は悪くない!!」


 ミーノは悪鬼羅刹の表情で、にこやかにメロを睨みつけている。一方でメロは、ぎゃあぎゃあと悪魔に怒鳴り返している。


 メロは本当に恥ずかしい奴だ。ここまで見苦しい男も、そうそう居ないんじゃないか? いい歳してるだろうに、性格も口調も何もかも思春期前の子供だぞ。


「ねぇ、メロ」

「な、なんだよミーノ?」

「ボクは、あんまりメロを脅すつもりはないんだけど。─────ボクに言葉を続けて欲しい?」


 それにメロ、ちょっとは状況判断くらいしなさい。お前の目の前にいるのは人類悪みたいな女だ。


 この国で最もえげつない人間がブチ切れているんだ、そろそろブレーキかけたほうが良い。


「……ミーノ?」

「うふふ。君がボクに従わざるを得なくなるような一言を、聞いてみたい?」

「……えっと、どんな」

「どう、かな?」


 悪魔女は笑っている。その表情には、何か底知れぬ悪意と憐憫が浮かんでいた。


「うふふ?」


 ミーノ、メロの何を知ってるんだろう。まぁ、何でも知ってそうではあるが。


「ぐ、具体的には、どんな感じの話なんだミーノ?」

「……あーあ。本当に知りたいんだね? じゃ、覚悟は良いかな?」

「……」

「今までの様な、微笑みあえる関係じゃなくなっちゃうけど。ごめんね、メロが悪いんだからね」

「ごめんなさい、やっぱ聞きたくない!! 僕が悪かった、陣地に戻る!! 陣地に戻るから」

「よろしい」


 メロは顔を青くして、その場で大慌てで謝り始めた。流石の傍若無人メロ将軍と言えど、ミーノには頭が上がらないらしい。


 まぁ、そりゃ勝てんわな。


「……覚えてろ貧乳!!」

「もう来るなよー」


 俺をキッと睨みつけ。幼い青年剣士は捨て台詞と共に自分の領地に走り去っていった。


 ……ふぅ。これでやっと、西に平和が訪れる。



「────さて。ウチの馬鹿が迷惑かけたみたいでごめんなさいフラッチェさん」

「お前が言うな。ナタルを返せ」


 コイツさえ、帰ってくれればね。
















 


「フラッチェさんを、メロと並べたのは失敗だったかなぁ。うーん、戦力的にはこれがベストなんだけど」

「仮にも参謀を名乗ってるなら、部下の手綱くらい握っておくべきだミーノ」

「ふふ、ぐうの音も出ないね」


 1週間ぶりに見た、国軍最悪。彼女は、いつにもまして顔色が悪かった。


 頬が僅かにこけていて、目の下にはクマがハッキリと浮かんでいた。


「……本当にあのメロバカは。いっつもいっつも余計なことして、無駄にボクの仕事増やして」

「随分やつれたなミーノ、良いザマだ。仕事、溜まってんのか」

「溜める訳が無いでしょ。この大変な時期に、何か少しでも仕事が滞ったら国は致命傷さ」

「成る程。馬鹿げた量の仕事を溜めずに終わらせてるから、そんなにやつれてんのか」

「まーね」


 そう愚痴るミーノから、以前の余裕は伺えなかった。どこか、哀愁と諦観が漂っていた。


 悪魔も悪魔なりに苦労が多いらしい。俺には関係ないけれど。


「たっぷり脅しといたけど、メロは多分また来るだろうね」

「……あれだけ言って、まだ来るのか」

「うん、あの馬鹿はそういう男だ。……仕方ない、凄く勿体ないけど少し配置を換えよう。同じ過ちを繰り返すのも癪だしね」


 ミーノは、少し悩む素振りを見せながら。俺をチラリと見定めた後、ポン、と手を打って。


「神剣フラッチェ。貴方に、北東砦への移動を命じます」

「……ん?」


 そう、俺に命じた。


「北東砦?」


 それは確か、クラリスが守ってた砦だったか。一度一人で斬り込んだからよく覚えている。


 古くさくカビている所もあるが、中々に壮健で頑強そうな砦だった。


「君にはクラリスの護衛役を任せたい。王都に魔王が攻めてきても、油断さえしなけりゃレックス君で対応できるだろうし────、フラッチェさんと言う手札を切って確実に砦を守り抜くのも悪くない」

「……待て。クラリスは療養中じゃないのか?」

「昨日、快復したよ。それで、明日に砦へ向かってもらう心算」


 そう言うとミーノは、俺の肩に軽く手を置いてこう言った。


「前衛として君、後衛としてクラリス。これを超える防衛線はボクらの帝国に構築できない。恐らく、北東砦は人類領で最も安全な場所となるだろう」

「……いや、前衛をレックスにした方が強いだろ」

「いや、レックス君は単体で強いだけさ。前衛としての強さは君の方が1枚上だろう。とある老将軍の見立てだけどね」


 ミーノは、クスクスと静かに俺の傍で微笑んでいる。


「君は、後ろに大火力の魔法使いが居てこそ真価を発揮するタイプだ。敵の攻撃を受け止める前衛タンク、そういう用い方をするなら君はレックス君を大きく凌駕するだろう。だから、当初から君を砦に派遣する案も考えていた」

「……誰だか知らないが、随分と私を過大評価している奴がいるんだな」

「いや、その老将軍の人物眼はかなり当てになる。君は、攻撃を後ろに任せて受けに徹した方が強い。一目、君の稽古の姿を見ただけで彼はそう断言したよ」


 ────。


 マジか、俺が長い長い時間をかけて気付いたその事実に、稽古を覗き見しただけで気づけるのか。その老人、一体何者だよ。


「だからこそ」


 俺がその謎の老人について思考を巡らせている間にも、ミーノは目を伏せ言葉を続けた。


「だからこそ、あわよくば魔王が砦を襲ってくれないかと期待して、ボクは君を砦に派遣する」

「……あわよくば?」


 ミーノは何を言ってるんだ?


 魔王が攻めてくる事なんて期待するなよ。魔王はレックスに相手して貰わんと困るんだが。


「そ。一度彼処までコテンパンにされたら、魔王軍も北東砦攻略に二の足を踏むだろう。だけど魔王の性格いかんによっては、本人が乗り出してきて再攻略もあり得なくはない」

「いや、魔王なんか相手に出来んぞ。だったらレックスを砦に派遣してくれよ」

「砦を無視して王都に攻め込まれた時、レックス君無しだと被害甚大だろうからダメ」


 待て、やめろミーノ。俺を人外とぶつけようとすんな、俺はレックスとは違うんだ。


 あんな、ノリと勢いで自分独自の流派を作り上げる化け物と一緒にしないでくれ。


「君が魔王の攻撃をいなし、クラリスが魔王の防御を抜く。それが、この国の最強の個人迎撃タイマンさ」

「……勘弁してくれ」

「ま、実際そう上手くいかない可能性の方が高い。これはあくまで『幸運にも魔王が砦を攻めたなら』の話ね」

「不幸だ……」


 軍師の考えることはよく分からない。何で攻められることが『幸運』呼ばわりなのか。


 だが、ミーノはその手にナタルの命を握っている。その気になれば、彼女は俺の妹を拷問することだって出来るのだ。


 俺を、命令に従わせるためだけに。


「護衛は今日の夜までで良いよ。明日、クラリスと一緒に砦へ出発してね」

「……分かった」

「報酬は期待して良い。ちゃんと、英雄にふさわしい暮らしをさせてあげるさ。ボクに従う限りはね」

「────反吐が出る」


 舌打ちと共に、俺はミーノの視線を切って幕舎に戻った。城下に滞在する俺に与えられた、個室のようなものだ。


 そんな、苛立たしげな俺の様子を。ミーノは、にこやかに見守っていた。




















 ────深夜。夜が白みを帯びる頃、ひっそりと動く2人の物陰あった。


「─────以上。剣聖様、どうかご理解戴けませんか?」

「……本気で言ってんのか、オッサン」

「ああ、本気だ」


 周囲に護衛すら居ない、城の外に建てられた小さなオンボロ幕舎に。国の英雄たる大男ペニーと参謀の幼女エマは、人知れず剣聖レックスを訪ねやって来た。


「マジでそんなことをすれば、国は大混乱に陥るぞ」

「─────いえ、そうはなりません。きっと、すぐに事態は収拾されます。この非常時に、あの女が大混乱を許容するはずはありませんから」

「……。確かに、ミーノが混乱なんぞ放置するわけないか」


 剣聖の表情は鬼気迫り。大男は、自分よりずっとずっと若いだろう剣聖に頭を下げて。


「俺の代わりに国を、いや民を守ってくれレックス。ミーノの下で戦うなぞ虫唾が走るだろうが、堪えて従ってくれレックス」

「なら、そっちは任せていいんだな?」

「ええ。お任せください剣聖様」


 エマはそう言うと、小さく頷いて。まっすぐにレックスを見据えて言い切った。


「ミーノの策謀の狭間で苦しむ人は全て、我々が助けて見せます。……元よりペニーさんは、国の大将軍と言うより民の側に立って戦うのが本分の人間ですから」

「……だな。分かったよオッサン、俺様は暫くミーノに尻尾振っておいてやる」

「すまんな。あの女の策謀もまた、今の情勢だと必要なのだ。……見ておれレックス」


 その、大男の英雄譚を知る剣聖は。諦めたように苦笑し、その二人に頷き返した。


「やるなら、しくじんなよ」

「ええ。成功させて見せますとも─────」


 ペニーの心意気は信用に足る。レックスの、この大男に対する評価はその一点だ。だからこそ、普通なら絶対に聞き捨てられないような二人の話を許容した。








 この日。国の三本柱の一角であるペニー大将軍、並びにその参謀エマは大将軍の立場を捨て失踪してしまった。


「ちょっとぉ!? この緊急事態に何考えてるのあの人!」


 ミーノは珍しく狼狽し、腹心達に彼の行き先をしらみ潰しに探った。だがペニーの部下や知り合いは誰も、彼が何処に行ったかを知らはなさなかった。


「嘘でしょお? ……頼みたい仕事が山ほどあるのにぃ」


 軍師は苦い顔をしつつも、他の仕事が多すぎてペニーの捜索に時間を割く余裕がない。と言うかエマは『ミーノは私達の探索に割く労力など無いだろう』と予想した上で失踪していた。


「……今は、魔王軍優先。ペニー捜索は打ち切って、敵の斥候に戻って」


 ────ペニーが行方をくらまして三日もたったころ。


 エマの読み通りに、ミーノはペニーとエマの探索を打ち切った。ペニー程度に頼める仕事なら、彼女ら本人でも代行できるのだ。


「はぁー……。カリンさん、本当に余計なことをやってくれたなぁ」


 ミーノの中で方言修道女へのヘイトがほんのり高まった。












「今の政府に民を任せておけない、俺が政権を取ってみせる」

「見ていてください剣聖様。民の為の時代の幕開けとなる、我らのクーデターを」


 クーデター。ペニーとエマが画策したのは、民を混乱の極地に引き起こすだろう愚行中の愚行。


「真に人類を守るため必要なのは、『民の目線と道徳を持つ王』と『清濁併せのめる参謀』って訳か。分かった、信じるぜオッサン」

「ああ」


 こうして民に爆大な人気を誇る反乱分子ペニーは、首輪を解かれ野に放たれた。


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