第5話 クソッタレのコロネ(姉)め!

なんか、今は筆が乗っている

この調子で短文になる癖も、治れ!


―――――――――――――――――――――――



つまり、「魔力を使いたいなら宿っている魂を意識しろ」と…


どうやって?

転生時に多分魂だけになったんだろうけど、そんな感覚覚えているわけ無いだろ、5年も前のことなんだからな!

(あるとすれば、めっちゃ素っ裸感がすごかったことだろうか?)



とりあえず、魂=意識だろう!と言う馬鹿な考え方で瞑想をしている

心を空っぽに〜空っぽに〜…


「何木の上に座って目〜閉じちゃってんの?

 何?厨二病は痛いわよ?」


姉、うるさい!

あと、異世界にも厨二病はあるんだ…



いけない、いけない

姉のせいで集中が途切れた


心を空っぽに〜空っぽに〜、空っぽに〜空っぽに〜


……………………………うっすらだが



うっすらだが一瞬光が見えた気がする

光った方に近づいてみる…


また光った

さっきよりも近い


またまた光った

確かに近づいている


光が見えた

小さな球体の形をしている



もう少しで…この光に……



「いい加減に、しなさ〜い!」




そんな姉の言葉とともに、体に電撃が走るような感覚があった


…アレ?ほんとに電撃食らってない?


「アババババババババ!」

なんか変な声出てら



「はぁはぁ、どんなもんじゃい!これでジョーンズも…ってジョーンズ大丈夫!?」



姉よ…そんなにシカトされるの、嫌だったのか?

そんなことを思いながら意識を失った



―――――――――――――――――――――――

まただ


また光が見える

今度は今までで一番近い場所にある


近づいて行く

…光にたどり着いた



コレが魔力とやらだろうか?

光の塊が浮かんでいる

触れようとして見るが触れられない

すり抜ける、といった感じで触れることが出来ない…



えぇ、これでどうしろと?

どうやってコレを動かせと?


無理ゲーでは?


やっぱり、両親の言うとうりにするべきなのか?



そんなことを思っていると、光が突然動き始めた



いきなり動き始め、正直ビクついていると、その光は自分の周りを飛び始めた…と思ったら急に離れていった


何がなんだか分からずにいると光が自分の方に向かってきた


そして触れようとしても出来なかった光が自分の体の中に入っていった…



なんなん、コレ?


わけが分からずにいると、声が聞こえ始めた


「ジョ………お………」


じょおってなんやねん?


「ジョー……お……なさい!」


じょーおなさいってのもなんなん?


「ジョーンズ、起きなさい!」


あ、コレが正解か

変なことを思っていると、体に意識が戻り目を開ける


そこには、泣いて…はいない姉とチリチリになった髪の毛があった…


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