第6話 ギャルとタイマン張るぜ!
【前回のあらすじ】
レもん「お昼寝から目覚めた
# ♪ ♭
「答えろや。今この娘に何しようとした?」
レモノーレは危険を察知し、
「やはり! ドナツィエルを倒したのはお前か!?」
「ちゃんと質問に答えろや! ワレェ、この娘にえっちなことしようとしたやろ! しばくぞ!」
分かっているはずなのに。
(攻撃……
反応が遅れた。レモノーレの身体を、
「ワレ、
「…………」
「正直に
弦を伝って清浄な力がどっと流れ込んでくる。悪魔の身には耐え難い苦痛だ。
「はぐぅ……っ!」
「……あかん! 加減、間違え……ち、から……使いす……ぎ…………」
突如としてレモノーレの束縛が解かれる。
「
レモノーレは力を振り絞り、すんでのところで
*
「オラァッ!! どこだァ!!
屋上には驚くべき光景が広がっていた。ぐったりした
「
予想外の事態に動揺しているのは、どうやら
「何故あーしの正体を……というか、誰だ貴様は!?」
「2年G組、
「
「はぁ!? オレが先輩にそんなことするわけねーだろが!!」
怒りのあまり飛び出しかけた
「落ち着きたまえ、
作業着の足元から、小さな黒猫が顔を出す。瞬間、レモノーレの眉がぴくりと反応した。
「その猫は、花壇に迷い込んできた……」
「あいにくこの子はワタシの使い魔でね」
子猫はドヤ顔で二足歩行してみせる。
「
「年貢の納め時だよ。さぁ
マキナにけしかけられるまでもない。
「先輩を放しやがれ!」
「これで満足か?」
「んなわけがあるか!」
横たえられた
「しつこい奴だな! 何が目的だ!?」
振り向きざま、レモノーレの両手が宙を引っ
無論、この程度で
「決まってんだろが! 正義の味方としてお前を血祭りに上げてやるッ!」
「発言が正義っぽくないんだが!?」
レモノーレの足取りには消耗が見て取れたが、油断は禁物だ。
「うるせぇ! オレの先輩にベタベタ触りやがって……
「思いっきり私怨じゃないか! 大体、あんな顔がいいだけのモノグサで他力本願なゴミクズ人間に熱を上げるなんて、どうかしてるぞ!?」
「テメェ……先輩のことよく分かってるじゃねぇか!」
「そこは言い返せよ! 悪魔の立場がなくなるだろ!」
屋上での攻防は両者一進一退。
にもかかわらず、フェンス
「オラァ、どうした! 後がなくなったぞ!」
「頑丈な奴め。ならば――」
レモノーレの背中に黒翼が展開された。すかさず
空中へと逃れたレモノーレは、眼下の
「一撃で終わらせてやる……!」
禍々しい気がレモノーレの両爪に集まり始めるのを見て、
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