2話 初陣は世界を震撼させる。

『ドロント エリアボス』


ようやく着いたか。

さっさと片づけていくか。

レオはどいつかな。

エリアボスは各地に点在してるけど、強さに個体差は大してないらしい。

ただ、戦闘スタイルや攻撃技が違ってくるだけ。

その中でも初心者用ともいわれるレオ。

まあ俺なら一瞬で行けるっしょ。

突然レオは姿を現した。

、、、、、

想定の3倍はデカい。

俺の目算が甘かったのか?

流石にな。。。。。

さっきまで余裕ぶっこいてたけどやべえな。

攻撃判定は広そうだけど、当てられたらワンパンされそうだぞ、これ。。。。

どうするか、、

まあ、いい。とりあえずやってみるか。

流石にビビるな。こんなにデカいやつが相手だと。

めちゃくちゃ足がすくむわ。。

まあいいや。やって、いこう、

画面上部に映っているゲージはレオの体力か。

2300、、、、

やりきれるか?

いや、やってやる!

俺に出来ないことはない。

轟かせてやる、このゴルゴンゾーラ齋藤っての名を。


まずはあいつがどんくらいの頻度でカウンターを仕掛けてくるかを知りたい。

そうすれば対策も練れる。

漸筋で先手を打つ。


ヒット 120+62


で、疾風で一気に距離を取る。

よしいい感じだな。

俺自身の攻撃力が武器の攻撃力に上乗せされるからダメージもまあまあ上がるな。

疾風使い勝手良いけど、スタミナがな。

予想だが、5発当てればカウンターが来る気がする。

一回背後に回っとくか。

これならカウンターも来ないだろう。

で、こっから漸筋でもういっちょ。


ヒット 100+62


100?

足に当たったからか?

当たり場所によってダメージも変わってくるってか。

なら頭ならどうだ?


ヒット 150+62


なるほどなヘッドショットもあるのか。

だけど、当てるの鬼むずいな。

なんなら、ヘッドショット判定多分結構狭いぞ。

でもまあ、順調だ。

疾風も温存してるからスタミナも持ってる。

レオの体力も1744まで削ってる。

このまま続ければいけるじゃねえか。

なんだちょろいじゃねえか!


ヒット 120+62


なんだ?突然動き出しやがった。

まさか、予想が外れた?

やべ、カウンターだ。

このままじゃ、もろに食らっちまう。

それだけはやべえ。

くっそ、武器チェンジ。


『装備 幽水の短剣』


当たれ!そしたら、うまく体を動かすんだ。


ヒット 45+62

発動した水の波動に俺も乗っかる。

そうして、距離を取る。


体力310→295


この15ダメは仕方ねえ。

あいつのカウンターもらうより安いもんだろ。

しっかし、危なかったぜ、疾風は足が地面についてないと発動しないって厳しいだろ。

にしても、あいつ動き速すぎだ、、、、、

ぐはぁ、、、、、

???


体力295→25


やっば、

防御力47あったからよかったわ。

防御力の半分、つまり今は23体力上乗せされているような状態、23は防いでくれたからよかったけど。

恐らく一発295はあるな。

なんならそれ以上。

幸運でどうにか防いだ説もあるな。

2だけか?

まあ幸運2%しかないからそんなもんなのか?

ただ、これ以上はカウンターはもらえない。

見えてる範囲以上に攻撃範囲は広いな。

これならもっと距離取んねえとな。

デカすぎる、ハンデが。

あっちは体力1455に対して、俺は25。

圧倒的不利じゃねえか。

これはやばいぞ。

氷砕剣であいつの動きを封じれたらいいんだけどな。

まあやってみねえとわかんねえか。

よっし、疾風で詰める。

で、一気に5連続で攻撃をぶち込む。

こっからは賭けだ。


ヒット 45 90 135 180 225+62


連続攻撃には1回分の攻撃力しか上乗せされないのか。

くっそ。

でも、一気に287も入れれた。

そしたら、あいつはカウンターに動く!

ここで氷砕剣!


ヒット 85


必殺技には攻撃力上乗せされないのかよ。

よっし、予想通り。

これであいつの動きを封じれた。

もういっちょ!

あいつが動けないうちに!


ヒット 45 90 135 180 225+62


おらああああああ!


ヒット 85


よっし、あと711だ。

連続で攻撃を繰り出して、氷砕剣で動きを封じる。

この流れなら勝てる!

、、、、、、、

え、、、?


ドォォォォンン


あいつ氷ぶち壊したぞ。

嘘だろ?

やべえ、回避できねえ。

流石に死んだか、これは。

俺のゲームセンスはこんなもんだったか。。。。

確かに、氷砕剣って名前してるくせして、氷砕かないのも変な話だよな。

そんな脆かったのかよ、氷よ。

くそがよ、せっかくの初陣だったのによ。

初勝利掴めそうだったのに。

いや、まだだ。

まだ負けれない。

何が悔しくてお前なんかに負けねえといけねえんだよ。

くそがよ!


「スタミナブースト発動っ!」


体力がプラス200になってるうちに決着を着ける!


体力25→225


ただし、225だけだと、あいつのカウンターを食らえば即死だ。

だったら、あいつのカウンターを見切って弾くまでだ。

あいつのカウンターは重いし、デカい。

まして、アホほど速い。

だけども、振りがデカい分、隙もあるはず。

それを見逃さなければいける。

よく見ろ。見切れ。

見逃すな!

ここだぁぁ!


『装備 漸筋』


これならこいつの技を弾ける!


バァ”アアン


「あああああああ」


漸筋とあいつの攻撃がぶつかった反動で俺は思いっきり弾き飛ばされた。

まして、漸筋も刃こぼれしてしまっている。

さっきので大ダメージ食らっちまったか。

急いで漸筋の耐久値を確認する。


耐久力 3


くっそ、壊れかけじゃねえか。

頑張ってバイトして稼いだってのに。

漸筋で与えられるのは最低400、最高600か。

こいつだけじゃ倒せねえな。

まあ、いい。

こいつとは今回でおさらばかもな。

ルームスがいっぱい入ったら、また買ってやるよ。

最後の足掻きを見せてくれよ、漸筋!


「おらっっ」


クリティカル 300+62


嘘だろ、クリティカルなんてあんのかよ。

まして、ヘッドショットの倍の威力。

ヤバすぎだろ。

ただ、今のはどこかにピンポイントで当てないと恐らく発動しない。

なら、勘で手当たり次第に攻撃するまで。


ヒット 120+62

ヒット 100+62


くっそ、クリティカルでねえな。

たまたまだったのか?

もう漸筋も壊れる寸前、ひびだらけだ。


『装備 漸筋損壊』


ラスト一発を叩き込んだ後、漸筋は塵と化してどこかに飛んで行ってしまった。

漸筋のおかげで残り5まで削れた。

できたら、5も削ってほしかったけど。


『装備 幽水の短剣』


これで決める!

一気に終わらせる。

こいつには手こずっちまったな。


「チェックメイトといこうぜ、レオ」


ヒット 50+62 


『レオ 撃破』


はあはあ。

ラストはクリティカルとは行かなかったが、ダメージ上がってたな。

よかったぜ。


体力225→25


ちょうどスタミナブーストも切れたみたいだな。

危なかったぜ。


レオは1ミリも初心者が戦うべき相手ではなかったらしい。

だからか、俺がレオをこのゲームを初めてから1日目に倒したことは気付けば世界中に響き渡っていた。。

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