第3話 出発
最後に、今誰かが私のこの日記を見ているとしたら、そういうことなのだろう。ゾンビの治療薬はここではできなかったが、ここから北にある私の知り合いがいる研究所では治療薬ができたと先ほど連絡があった。人間に戻したければここからずっと北の方へ行くと研究所がある。恐らくその研究所の中に治療薬があるだろう。
翌日悠太は、祖先が最後に残したヒントをもとに'北研究所'を目指し、出発するため、準備をしていた。
悠太は北研究所に行くと決めた反面、食料、飲料面などの心配や、本当にあるのかなど心配していた。
『持っていくものリスト』
*数日ぶんの食料
*飲み水約5L
*ゾンビと対峙した時用の短剣
*日記
*祖先が残した日記
出発するにあたり、手荷物はできる限り少なくしないと、いつか倒れる危険性がある。
持っていく物は少なめにした。
悠太は荷物の再確認を行い、出発しようと家の外に出る。
柵を出た後悠太は小さく、「行ってきます。」と呟き、柵の扉を閉めた。
悠太はジャージに備え付けられているコンパスを見ながら北へと進んだ。
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人間は醜かった。
領土ごときで争ってしまいには土地を傷つけ、消し去り土地がなくなると海を埋め立て。
人間は他の動物のことを考えていないように見える。
でも全ての人間がそうってわけではない。
実際私もそうだ。
土地ごときで土地を傷つけるようなことはしない。
上は何を考えているのだ?
核なんて作るもんじゃない。
そんなものあったって何も面白くない。
使う必要がなければよかった。
こうなってしまったことで大勢が死んだ。
罪なき者も、死ぬはずじゃなかったものも。
自分たちの爆弾で自滅する。
何も得がない。
損しかなかった。
私たちがいながらこのようになってしまった。
二度も同じことを繰り返してしまった。
私たち一族は特殊な一族だった。
私たち一族に生まれてくる子供は全員、膨大な特殊エネルギーを蓄えていた。
特殊エネルギーの効果は時空を行き来することができる。
恐らく今確認している効果の他に何かあるかもしれない。
この時空を行き来することができる効果はこの世界ではないこの世界にいくことができる。
パラレルワールドといったとこか。
その世界では私たちにいるこの世界と200年の差で同じ出来事が起こる。
先日行った時、その世界は第1次世界大戦が終わった頃だった。
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バイオハザード*通常 莉音 @Rion_egao
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