第18話:爽やかな朝の営み。

昨夜の夜は日菜太と舞子はラブラブな時間を過ごしてこの上ない幸せを

感じていた。

いつもなら舞子が先に目覚めて朝ごはんの支度をする。

だけどその朝は日菜太と一緒に初目覚めた。


眩しいって思って見たら枕元のカーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。

いいお天気、舞子はそう思って手を伸ばしてそ〜っとカーテンを開けると、

そのままサッシドアも開けた。


お天気がよくて、爽やかな風が吹き抜けてきた。


(さ、起きなきゃね)


そう思って日菜太のほうを見た。

そしたら日菜太が大きな目を見開いて舞子を見てニタニタ笑っていた。


「なにニタニタしてるの?・・・いいお天気だよ日菜太」


「うん・・・それに愛しい人の気配と匂いを一緒に感じてる・・・」


「起きて?、朝食用意しなきゃ・・・」


「おいで・・・」


「え?・・・なに?・・・うそ?」


「ほら、おいでよ」


日菜太は体を起こすと舞子を引き寄せて抱きしめた。


「はい、ご満足?・・・起きるからね」


日菜太は起きようとした舞子をベッドの中に引きずり込もうとした。


「あはは・・・ちょっと〜、ダメだって・・・夕べしたでしょ」


「夕べは夕べ・・・そして今朝は今朝・・・しよ、朝エッチ・・・」


「まじで言ってる?・・・ほんと、ダメだって」


そう言って舞子は日菜太から逃げようとした。


「いやいやいや、そうはいかないからね、逃がさないよ」


「朝ごはん・・・」


「朝ごはんなんて後でいいの・・・」


「するの?」


「そう、するの・・・考えてごらん」

「普通に起きて、朝食食べて・・・テレビなんか見て・・・ヒマよねって

舞子が俺に言うんだよ・・・」

「それより、この今の時間を充実した時間にしたほうがベストって思わない?」


「そんな〜上手いこと言って・・・」


「するか、やめるかどっちがいい?」


舞子は何も言わなかった。

日菜太はまた舞子を引き寄せるとクチビルにキスした。

ほとんどそのキスがきかっけになった。


日菜太の誘いに乗ろうかどうか迷っていた舞子はとうとうタガがはずれた。

我慢できなくなって日菜太のクチビルにもう一度キスを求めた。

今度は軽めのキスじゃなく、ディープなキス。


激しいキス・・・舌をからめあって・・・息もできなきくらい。


そこからは、もう欲望のままにお互いを求めた。

一度こうなると舞子は我を忘れて娼婦になる。


めくるめく抱擁と、ほとばしる汗。

そこにいるのは夢中になって欲望にむさぼりつく男と女。


舞子は快感に酔いしれて何度も天国に昇っては混沌の果てに身を

沈めていった。

喜びのあまり舞子の瞳から涙がこぼれ落ちた。

そしてやがて、なにごともなかったように静かな時間が訪れる。


朝のまどろみの中で、疲れ果て寝ている舞子を見ていると日菜太は、

それだけで狂おしくなって舞子をいじめたくなる。

可愛ければ可愛いほど、いじめたいってそういう衝動にかられる。


つづく。


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