第15話:コスプレってか。

夏の一歩手前、日菜太は舞子と香乃かおりのを連れてキャンプ場に

バーベキューに行ってみようかなって思った。


目的の場所は公園があってキャンプ場があって、ヨットハーバーがあって

レストランなんかが隣接する唯一の海水浴場。


舞子が水着を持ってないって言うので、ふたりでスポーツオーソリティに

水着を買いにでかけた。


店内の水着コーナーに水着を着たマネキンや、かわいい水着が並べられて

あって品数がたくさんありすぎたから舞子はどれを選べばいいのか迷った。


するとシビレを切らした日菜太が、適当な水着を選んでくれた。

大柄のハイビスカスがプリントしてあるヒモビキニ。


「え〜これ?・・・小さくない?」


「今しか着れないよ」


日菜太にそう言われて舞子はたしかにって思った。


「だけど・・・俺はいくら露出が多くても、水着には興味なんだ」


「そうなの?・・・」


「やっぱり女の子はコスプレがいいな・・・」


「コスプレ?・・・初耳」


「舞子、お願いがあるんんだけど、水着は今日買ってあげるから・・・」

「そのメイド服とか、セーラー服とか着てくれない?」


「え?・・・日菜太まじで、いつからそんな趣味持ってたの?」


「前から・・・できたらさ、エッチの時に着てくれるとめちゃ嬉しいかも・・・」

「ダメかな・・・そう言うの変態ちっく?」

「いや〜別に変態とかって思わないけど・・・今はコスプレって珍しくないし」

「じゃ〜衣装買ってもいいかな?」


「いいけど・・・でも私、女子高生はちょっと無理あるかも」

「いいのいいの、セーラー服着て外に出ようってわけじゃないから・・・」

「それだったら舞子にメイドさんの衣装着せて歩くよ」


「私、キャンプにメイド衣装着ていくの?」

「いいね〜でもまだ衣装買ってないからね・・・今度ね」

「メイドさんとキャンプって・・・いいんじゃないか?バエるよ」


「キャンプに来てる他の人たちが見たら変に思うわよ」


「思わせときゃいいんだよ、そいつらのために生きてるわけじゃないんだからさ」

「キャンプとメイドさん、この組み合わせイケるな〜?」

「水着よりいいわ・・・」


「なに急にテンションあげてるの?」


「あのさ、日菜太はアニメのキャラとか、そう言うコスプレは興味ないの?」


「ない・・・僕はリアルがいいの・・・それ以外はどうでもいいの」

「だから舞子にメイドさんになってもらってエッチするが俺の至福の時間なんだ」

「普通にさ、エッチなんかしたって萌えないだろ?」


「マニアックだね・・・それもオタクって言うの?、コスプレオタク?」

「日菜太は自分では仮装とかしないの、ハロウィンとかに・・・」


「ん〜まあ興味ないな〜・・・変身願望ないし・・・」

「子供の頃は将来、仮面ライダーになるんだって思ってたけどね」


「じゃ〜マンションに帰ったらネットでセーラー服とメイド服注文しよう」

「ああ想像しただけで興奮するわ、楽しみ〜」

「そうだ、ついでに手錠にアイマスクも買おう」


「なになに・・・手錠にアイマスク?って・・・ちょっと方向性変わってきて

ない?」

「それとキャンプとどう関係あるの?」


「マンネリ防止・・・飽きてきてレスにでもなったら大変だろ」


つづく。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る