第7話:大好きだよ、日菜太。
「俺たち中学生の恋愛じゃないんだから、いつまでもプラトニックな
関係って不自然だと思うよね? 」
「あ〜さっきの続き?、私が話を止めちゃったから・・・」
「それで?」
「それでね・・・俺たちもう恋人なんだからさ・・・・そのぉ・・・」
「もう一ヶ月も経ってるわけだし・・・」
「なに?・・・なにが言いたいの?」
「あのさ・・・そのね?」
「もう・・・なに?・・・はっきり言って?・・・」
「いつまで待てばいいのかなって思って・・・」
「なにを?・・・なにを待つの?」
「エッチ・・・」
「・・・・・・・エッチ?・・・ああ・・・日菜太、もしかして私とエッチ
したいの?」
「それって恋人なら普通の欲求だろ?」
「いつまで待てばって・・・そんなこと私からしようよなんて、いきなり
言うわけないでしょ 」
「そういうのは男性から誘うもんだよ?」
「なに?エッチしたいって私に言えないまま、ずっと我慢してたの?」
「ダメって言われたら、また当分我慢の日が続くだけだと思って・・・」
「あはは・・・私としたかったのにずっと我慢してたんだ?、おバカさんね」
「私より日菜太のほうが面白いよ・・・もう子どもみたいなんだから・・・」
「そか、うんうん分かった・・・今日からはもう我慢しなくていいからね?」
「え?、それって?」
「日菜太・・・来て・・・ハグしてあげる」
「チューもおまけにつけてくれたら、おしっこチビるほど嬉しいかな」
「はいはい、じゃ〜ハグとチューセットでね」
舞子は日菜太をハグして言った。
「大好きだよ、日菜太・・・私を受け入れてくれてありがとう」
「え〜舞子・・・なに泣いてんの?」
「嬉しくて・・・」
「じゃ〜その嬉しさがこもった〜チューしてよ、めちゃディープなやつ」
「いいよ、何度でもしてあげる・・・」
そしてその夜、日菜太の切なる希望は舞子によって叶えられた。
もう我慢しなくていいんだ。
日菜太も舞子もセックスに関しては、はじめての経験じゃなかったが、
日菜太は舞子との初セックスは、とても新鮮なものだった。
彼にとって、これまで経験したセックスは愛情のないセックス。
心の底からしたいと思った人とのセックスは舞子が初めてだった・・・。
切なさと愛おしさが入り混じった感情・・・日菜太は甘えるように
舞子を求めた。
舞子は精一杯の愛情と包容力で日菜太を包み込んだ。
日菜太にとって夢のような愛の営みは喜びととともに夜のしじまの中に
深く沈んでいった。
つづく。
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