小太郎② 仏間
景気が悪くなるとギャンプルが
「宝くじでも当たればなあ~・・・」
テレビでは人気俳優たちがさも楽しそうにその購買を促している。
「バラ十枚で三千円か・・・。でもどうせ三千円出すなら自力勝負の競馬の方がいいよな」
そう言いながら早速コンビニで買って来た競馬雑誌に目を落とす。 土曜日の
朝の第1レースから最終の12レース、東京と京都の各レース全24レースの中から、ここぞと思うレースに有り金を投入して行く! これがいつもの俺のやり方だ。 ここでひと山当てれば先月出たリコリコの限定フギュアを大人買いできる! ん? キモイなんて言うなよ。今の我が国経済はオタクによって成り立っているのだからな。
「神様、仏様、ご先祖様! どうかこの俺にご加護を!」
手を合わす仏壇のなか、親父の表情がわずかに曇った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます