七月六日

 夜、近所のコンビニへ行き、ラッキーストライクとやらを買う。

 帰宅して吸ってみる。

 肺には入れないが、案外、吸えるものである。

 だから捨てることにする。

 一緒に買った缶ビールは不味いので飲む。

 酔いが回ったのか、少し感傷的な気持ちになる。

 ふとどうして自分は最近このような日記を書いているのだろうと思う。日記だけではない。自分は今これと並行して文学賞に応募する小説も書いている。

 あらかじめ言っておくが、自分は世間一般の思い上がった大学生連中とは違って、小説家になりたいなんて子供染みた展望は微塵も持ち合わせていない。僕には小説家としての才覚が端から備わっていないことは重々自覚している。

 けれど悲しいかな、世間から愛されるのは、たぶん自分の実力を客観視出来ない、思い上がった連中の方なのだろう。一度風俗で「将来の夢とかあるんですか?」と聞かれたとき、「公務員ですかね」と答えたら、生返事をされたことがある。

 うん、それじゃあよお、オメエはなんでこんなくだらねえ、日記やら、あとはなんだ、小説やらを、書いているんだい、と聞かれたとしよう、それに対する自分の答えは、実のところ仲間が欲しいからなのである。

(以下、十行ほど省略。)

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