応援コメント

六月二十九日」への応援コメント

  • 今回の話、良かった。いいと思うよ。
    芥川龍之介の『鼻』が、夏目漱石に認められた話、
    俺も知ってたよ。
    ー人間の心には互に矛盾した二つの感情がある。勿論、誰でも他人の不幸に同情しない者はいない。ところがその人がその不幸を、どうにかして切りぬける事が出来ると、今度はこっちで何となく物足りないような心もちがする。少し誇張して云えば、もう一度その人を、同じ不幸に陥れて見たいような気にさえなる。そうして何時の間にか、消極的ではあるが、或敵意をその人に対して抱くような事になる。ー内供が、……何となく不快に思ったのは、池の尾の僧俗の態度に、この傍観者の利己主義をそれとなく感づいたからに外ならない。
                               芥川龍之介『鼻』より

    俺が思うに、これって人間の心理をズバリ言い当ててると思うんだが、君はどう思う? 
    久米正雄、好きなの? 感心するねー! 
    何だか、日記じゃなくて、随筆だね。
    俺の、レビューどうだった?

    作者からの返信

     どうでしょう、性格の悪い僕からすると、「誰でも他人の不幸に同情しない者はいない」という部分に引っ掛かります。
     そりゃ世間の人から同情してもらえるような幸福な人は、その不幸だってどうにか切り抜けることが出来るでしょう。
     けれど自分が同情するのは不幸なのに誰からも同情されない本当に不幸な人たちだけです。
     彼等は生きている限り、ずっと不幸で、絶対に不幸を脱出することが出来ないのです。
     ……見当外れな意見ですが。

     レビューは言うまでもなく最高です。感謝です。「西村賢太を彷彿とさせる」という部分がちょっと恥ずかしいけど、でも同時にちょっと嬉しいです。
     生意気にレビューをお願いしますと言ってすみませんでした。