素人童貞記

六月二十八日

　今日は終日雨であった。予想通り、一限のドイツ語の授業は、普段の半分程の人数。

　一限終了後、午前十時半頃、学食で早めの昼食を摂る。その後、生協で百円の缶コーヒーを買い、図書館に移動して時間を潰す。

　三限終了後、横浜駅で根岸線に乗り換えて桜木町駅で降り、横浜ブルグ13で『ルックバック』を観る。平日の午後三時四十五分からの上映であるが、七、八割方、席が埋まる。

　変に気取っていなくて面白かった。原作のちと高級な感じが良い意味で抜けている。

　帰りは桜木町駅から日ノ出町駅まで徒歩。日ノ出町駅で京急線に乗る。電車内で東京創元社出版の『定本北條民雄全集』の下巻を開き、日記の部分を読む。上手い。西村賢太も彼の日記は正岡子規の『仰臥漫録』（？）に並ぶものであると評価していた。自分はこれから北條を参考にして日記を書こうと思う。

　因みにこの『素人童貞記』というのは、北條の『童貞記』という随筆から捩っている。

　帰宅後、『青春ロック座』を執筆する。