第2話 わたしって?

朝起きるといつもの光景が広がっている。

昨日とは全く別の。


なんだか肩の荷が下りたみたい。


そんな事を考えているうちに7:00になってしまった。私は急いで学校に行く。


そういえば昨日は朝食の途中で寝てしまったのだった。

「誰かが保健室で私を起こしてくれたような…」


HRが始まる。

そういえばいつもわたしをパシっている

リーダー的存在のあの人がいない。

(あまり関わりたくない存在なので名前すら覚えていない)

「今日は新しい転入生を紹介しますね。」

「えと…中林 優菜なかばやし ゆうなといいます。

 東京の神平高校から転校してきました。

 よ、よろしくお願いします!!」

誰かと仲良くなりたい気持ちが伝わってくるような元気な挨拶だ。

「じゃぁ席は伊勢さんがいたところに…。

 あそこ。前咲さんのとなりね。」

だんだんこっちに近づいてくる。

そこでわたしはようやく気付いた。

あの人は転校していたのか。

あの人の名前は伊勢 美波いせ みなみだったことを思い出した。


転入生は私の隣に座る。

なんだか不思議な気分だ。




私のニュースクールライフがいま!始まる!


なんちゃって…


私は隣なのも相まって中林優菜さんと仲よくなることができた。






高校1年 二学期の中間テスト

テスト返しが終わり総合順位が廊下に貼り出される。


なんと、いつもの宇良さんと並んでゆうなちゃんが1位なのだ。すごい!

「まさかあの宇良さんと並ぶなんて!!」

思えばゆうなちゃんの転校してきた神平高校かみひらこうこうは超進学校で偏差値80オーバーなのだ。

「ありがとう。これでも前の高校だと下の方だったけどね。」

ゆうなちゃんレベルで下の方とは…

やっぱり頭の良い学校、イカれてる。

羨ましい、羨ましい、羨ましい。

「ゆうなちゃん! 

私に勉強教えてくれないかな…?」


そんな事を話しているとなぜか待っていたかのように宇良結さんが

「私、あんちゃんに勉強教えたい!」




、というわけでいま宇良さんとゆうなちゃんと私はカフェにいる。






Q主人公の名前は結局なんなのだろうか?

よく見返してみると答えにたどり着くかもしれない。







答えは

前咲 杏樹まえざき あんじゅだ。

思えばこの主人公は謎が多すぎる。

学力は?運動能力は?習い事は?過去の出来事は?パシられている時はどんな感じ?家族構成はどうなっているのか?友だちは二人だけなのか?…

…と続けると切りがないくらいだ。

これからのストーリーを楽しみにしてほしい。

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