『人間変性症』 最終症状 1


 しかし、マザーコンピューターは、突然叫んだ。


マザーコンピューター

 『あっ。アテンション・プリーズ。』


館長

 『ど、しましたか?』


マザーコンピューター

 『小さな問題が発見されました。あなた、ごき人類に変貌しかけましたね。』


船長

 『あや。それは、解決されたですよ。』


マザーコンピューター

 『しかし、ごく軽微ながら、DNAに異常があります。ただ、公開をすぐに拒否するものではありません。この際、もうひとつ、試験をします。』


館長

 『マザー、ぜひ、公開してください。未来のために。』


マーダー捜査官

 『そうだよ。ごき人類は、行き詰まりを見せている。』


スリラー捜査官

 『なによ? それ。ごき人類は順調に進化しているわ。』


マーダー捜査官

 『そうかい? ごみ捨て放題。二酸化炭素吐き出しっぱなし。』


船長

 『そうなのか? 人類の真似をしてるのか?』


マーダー捜査官

 『ああ。指導層は、認めないがな。』


スリラー捜査官

 『あたりまえよ。新しい未来を作ってるのよ。』


マーダー捜査官

 『未来を壊してるんだ。人類が壊したようにね。』


マザーコンピューター

 『それは、重要な指摘ですが、わたくしが関与することではありません。』


船長

 『ならば、はやく、試験とやら、やりたまえよ。』


マザーコンピューター

 『よろしい。では、いざ。質問です。』



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