『人間変性症』 下の7


スリラー捜査官

 『死体には慣れてるとは言え、これは、半分は未知の生物というべきものよ。自然には出来ない。』


マーダー捜査官

 『つまり、ごき為的。いや、人為的かな?』


スリラー捜査官

 『たぶん、人類が混じっている。ごきは、こんな非倫理的なことはしないわ。科学と技術とが、独裁者などの理論で、自然を任意に悪用した最悪の事態ね。たぶん。』


マーダー捜査官

 『認めてもらって、幸いだな。』


スリラー捜査官

 『証拠が出てきたんだから、仕方がないわ。これが、人類の行ったという技ならば、我々は、人類の子孫ということになる。身体が爆発しそうね。』


マーダー捜査官

 『確かに、醜悪に見えるが、それで人類は生き延びたんだ。』


アーニーロボさん

 『ぼくからみたら、べつに、違和感はないです。どれも、単なる死体だ。』


マーダー捜査官

 『まー、そう、だー、ろう。』


アーニーロボさん

 『あ、船長さんが、目覚めました。事態の説明を要求していますので、アーニーさんから、解説をします。言っておきますが、アーニーさんの中にあって、一番偉いのは、船長さんです。ただし、ここは、一応、管轄外ですが、もし、ほかに上官がいなければ、船長さんが指揮を取ることになります。月は、あなたがたが支配していません。人類の管轄下にあると、解釈されます。』


マーダー捜査官

 『人類は絶滅したんだ。なんの、権限もないよ。』


アナウンス

 『それについては、法律があります。』


マーダー捜査官

 『法律だって? ぼくらには、関わらない。』


アナウンス

 『いえ、これは、人類がごき形態に正式に移行するにあたり、制定されたもので、旧人類型人類にも、ごき型人類にも適用される旨が規定されております。元祖ごき大将の署名があります。』


マーダー捜査官

 『それは、本当なら、大変だ。』



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