『人間変性症』 下の5


 アーニーさんは、古い、地球宇宙軍の『呪文』(暗号)を使って、ついに、地獄の門を開いたのである。


 ふたごき人間と、アーニーロボさんは、人間に戻って、まだ、睡眠中の『怪物』を宇宙船内に残したまま、ポアロン11号の脇にあった入口から、地下基地に潜入した。



スリラー捜査官

 『なにここは。あ、電灯が灯った。不思議ね。』


アーニーさん

 『侵入者があると、灯りが灯るのです。お互いのために。』


マーダー捜査官

 『ここは、単なる廊下か。あそこにドアがある。』


アーニーロボさん

 『ぼくが、呪文を使って開けます。‘’うんじゃあまいやらあ。‘’』



 ドアは、重々しく開いたのである。


 その内部は、まるで、ごき病院の実験室みたいだった。


 

マーダー捜査官

 『この平たい板は、たぶん、電子計算機の表示板みたいだね。』


スリラー捜査官

 『ずいぶん、薄いわ。』


マーダー捜査官

 『ごき真空管ではないな。』


アーニーロボさん

 『それは、旧式の液晶表示盤ですね。まるで、退化したみたいだが。』


マーダー捜査官

 『退化?』


アーニーロボさん

 『我々は、三次元空間表示装置をつかっとります。』


スリラー捜査官

 『ほう? つまり、それで、月を映しているのね。』


アーニーロボさん

 『あの、言っときますが、そんな面倒なこと、この期に及んで、ぼくたちはしません。』


マーダー捜査官

 『だよな。それは、もう、嫌がらせだな。』


スリラー捜査官

 『あなた、誰の味方?』


マーダー捜査官

 『真実の味方です。』


アーニーロボさん

 『カッコいいですね。その通りです。先に行きましょう。』


 一行は、透明なガラスのような一枚張りの壁を越えた。しかし、向こう側は透けては見えない。


スリラー捜査官

 『なんで、入れるの? ドアもない。』


アーニーロボさん

 『これは、最新技術れすね。素晴らしい。うわ!』


 アーニーロボさんが、思わず声を上げた。


スリラー捜査官

 『あらあ〰️〰️☺️ なに、これ?』


マーダー捜査官

 『むむむ。』



 2メートル以上はある大きな筒が沢山並び、そのなかに、あの! 人類が、まず、 👥 立っていた。


 

アナウンス


 『びんぽーん。いらっしゃいませ。今日は、よくぞ、この月、『ポアロン11号記念館』にお出でくださいました。あなたがたは、地球から招待された、高貴なみなさんです。』


マーダー捜査官

 『なんだ、それは?』


アーニーロボさん

 『ぼくが、軍の特別な呪文を使って入ったので、公式な訪問者と見なされています。VIP待遇です。はい。』


アナウンス

 『ここは、エントランスです。いま、皆様がご覧の人々は、偉大なる地球人類の超進化の過程を表しております。』


マーダー捜査官

 『超進化だと?』


スリラー捜査官

 『ぶっとびごきオカルトね。お化け屋敷だわ。ここは。』


 その、無数の筒は、遥か彼方まで、並んでいたのである。



      🎃👻ラッシャイ

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