『人間変性症』 下の4
アーニーロボさん(あなたが想像する通りのロボである。)
『宇宙船の残骸は、別の調査ロボがくまなく調べます。危険性があるかもしれないから、あなたがたは、接近禁止です。』
マーダー捜査官
『ごき族は、放射線には強いぞ。人類のことは解らないがな。』
アーニーさん
『あなたがたが、地球ごきの子孫ならば、そうかもしれません。実験によれば確かに強い。しかし、見たところあなたがたは、地球ごきより複雑な構造のようだし、人類により近い気がします。そうなると、放射線の影響を受けやすいはずだ。』
マーダー捜査官
『それは、たぶん、人類の浅知恵というべきさ。』
アーニーさん
『まあ、いずれ、調査したいですね。でも、そのスーツは大概ダイジョブです。念には念を。憂いあれば備えなし。』
スリラー捜査官
『備えあれば憂いなしよ。あなたを、調査すべきね。』
アーニーさん
『ひー、ひひひひふふふへぽ。まあ、まずは、ポアロン11号の着陸船です。はい。これ。』
マーダー捜査官
『きみ、これも、映像だというのかい?』
スリラー捜査官
『いえ、映像ではないわ。でも、ここは、たぶん、大きなスタジオとかの中よ。たぶん、あれにのってる間に、スタジオを作ったんだわ。周囲の宇宙は、映像よ。ま、たぶん。』
マーダー捜査官
『あの、太陽も、地球も、映像? たぶん?』
スリラー捜査官
『そうよ!』
マーダー捜査官
『アーニーさん、懐中電灯ある?』
アーニーさん
『あい。そこ、強力なの、ある。』
マーダー捜査官、懐中電灯をとりだす。
マーダー捜査官
『天井は、開く?』
アーニーさん
『あい。』
ダンシングムーンの天井が開いた。マーダー捜査官、そらを照らす。なにも、反射しない。
マーダー捜査官
『ほら、天井ないよ。』
スリラー捜査官
『きっと、なにか、仕組みがあるのよ。』
アーニーさん
『仕組みはありません。月だからです。では、地下基地の入口を探します。探索開始。じー、じー、ばー、ばー、ぎゃー、ぎゃー。あ、解りました。』
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