『人間変性症』 下の3


スリラー捜査官

 『この光景が、フェイクでないとどう証明できると?』


マーダー捜査官

 『だから、出してもらうしかないさ。アーニーさん聴いてるかい。』


アーニーさん

 『はいはい、周辺の安全を確認したら、月面走行車『ダンシングムーン』を出します。ただし、念のため、月面ウェアは着てください。不測の事態が起こらないとは言えないからです。え、用意があるのは人間用のため、ちょっとおふたごきに合わせて、オーダーメイドします。採寸です。』


 すると、レーザ光線みたいなものが、ふたごきの周囲を巡った。


アーニーさん

 『はい。完了。三次元構築します。大変に軽く、着やすくなっております。代金は、のちほど、まとめて請求いたします。』 


マーダー捜査官

 『代金とるのか?』


アーニーさん

 『あたりまえです。請求先は、あとから確認します。』


マーダー捜査官

 『地球連邦ごき宇宙探検局だよ。』


アーニーさん

 『あ、だめだ、現在その主体は確認不能です。』


マーダー捜査官

 『そりゃ、システムの問題だから、たぶん、可能なはずだ。』


アーニーさん

 『のちほど、確認します。スーツは出来上がりました。周囲の安全確認完了しました。では、月に降りていただきます。アーニーさんは、古典的ロボ形態で同行いたします。もし、月にコンピューターがいれば、そのほうが、通りが良いはずです。』



 それまで、ふたごきがいた部屋の向こう側が開いて、そこに、月面走行車『ダンシングムーン』がいた。


 怪人は、まだ、眠ったままだ。



     🛌😌🌃💤


 




 

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