『人間変性症』 中の4


 宇宙船アーニーさんは、船長さんのなり行きを、注意深く観察し、分析していたが、この時に達し、『これは、もはや人間ではない』と、判断したのである。



アーニーさん

 『ならば、これは、敵性生物かどうかが問題である。着陸指示が出たのは、船長さんが怪物ごきになる直前であったから、その指示には従うべきであろう。しかし、その先は、アーニーさんの判断に委ねられたと、みた。第一戒律からしたら、救出を試みるべきかなあ。でも、あれ、乗せたくないなあ。アーニーさんは、人類の性癖を引き継いでいるからね。しかし。やはり、戒律は守らねばならぬ。異生物は、可能なら採集。敵対または、危険性が高い場合は、駆除。両睨みで行こう。』


 アーニーさんは、地上への降下を始めたのである。



  ✴️

          ✨


       🚀

  ¬∩∑---√---...------∋∨∧-



マーダー捜査官

 『きた!』



スリラー捜査官

 『なによ、あれ?』



マーダー捜査官

 『宇宙船だな。』


スリラー捜査官

 『はあ? そんなもん、あるわけないわ。』


マーダー捜査官

 『でも、きみ、見てるだろ?』



 宇宙船は、あっという間に、目の前に着陸したのである。



マーダー捜査官

 『前回は、すぐ、雲隠れしたからな。なかなか、きれいだな。そだろ、ごき。』


スリラー捜査官

 『気持ち悪いわ。それに、宇宙から来たとは、限らないわ。もしかしたら、大ぱんだ王国のかもよ。』


マーダー捜査官

 『ぱんだは、まだ、空を飛ばない。』



 しばらくは、両者、緊張したにらみ合いが続いたのである。



マーダー捜査官

 『銃は、しまえよ。敵意がないことを示すんだ。』


スリラー捜査官

 『それは、規則違反よ。』


マーダー捜査官

 『規則? そんなの、捨てろよ。地球最大のチャンスなんだ。』



 マーダー捜査官は、一番前の両手を上げて、宇宙船に、接近していった。


 怪物は、といえば、もはや呆然と立ち尽くすのみである。



    🙍.。o○ナンダベカ、ドスル?

     ↑サクシャ





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