⑮青い炎

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 一体いったいなんだったんだ?イヌではなかった。ただ、イヌ動物どうぶつ間違まちがいない。けど、カラダがけて、くようにんでいく。これはどうかんがえても、オバケ……。

 くと、まきあおほのおもともどっていた。ボクは、ひとつおおきくいきくと、そのしりもちをついた。


 風神ふうじん雷神らいじんは、神社じんじゃもどっていた。

『ただいまもどりました』

『ご苦労くろうであった。して、どのような人間にんげんだった?』

『はい。どもだったのですが、しんじられんこと我々われわれ姿すがた言葉ことば認識にんしきし……そして、あおほのおはなち、不思議ふしぎちから使つかいました』

 やはり、そうか!間違まちがいない!

今後こんご、その童子わらしすことはゆるさん。これからいそがしくなりそうだ。2とうとも、ゆっくりやすむが良い』

『は、ははっ』


てててっ」

 もう、ひざりむいちゃったよ。

 ボクは、縁側えんがわで、すりきず絆創膏ばんそうこうっていた。

 そういえば、どうしてまきあおえたのだろう?でもあつくなかったし、きゅうちからいて、雷神らいじんかえことができた。

 ボクは、ためしにもう一度いちどまきり、ちからめてみた。しかし、なにこることはなかった。

「やっぱダメか。てことは、ボクの超能力ちょうのうりょくではないな。あーあ、こんなときかぎってハサウェイはいないし……」

 まぁいいや。つかれたし、もうようっと。


 一方いっぽう、ハサウェイは……


『さて、はじめようか新入しんいり』

『ボ、ボス!ちょっとってください!』

 ゴールデンレトリバーのクロードがこえげた。

『あの……何卒なにとぞ手柔てやわらかに、おねがいします!』

『ほう、新入しんいりは、クロードの友達ともだちか。しかし、わるいが手加減てかげんできんぞ。みなとおってきたみちだ』

『クロード、心配しんぱいすんな!まぁ、そう簡単かんたんにはやられないぜ、オレさまも結構けっこうつよいからよ!』

『ほほぅ、そりゃたのしみだ。さぁ、かかって来い!新入しんいり!』

 オレさまの歓迎相撲かんげいすもうはじまった。




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