⑯ラングレンVSハサウェイ


先手必勝せんてひっしょう!ワォォンッ!』

 オレさまは、真正面まっしょうめんからラングレンに頭突ずつきをらわせた!

 ガツンッ!!

 はげしいおとてて、ばされたのは、オレさまの方だった。

『ぐぉぉぉっ!』

 オレさまは、まえ景色けしきがぐにゃぐにゃと波打なみうってえた。いまにもうしないそうだ。

 かなりかたい!体長たいちょうはオレさまとそんなにわらないが、まるでいわ激突げきとしたような感覚かんかくだぜ……

『クククッ、どうした新入しんいり?自分じぶんから攻撃こうげきしてきて、自分じぶんでダメージをけるとは』

 ラングレンは、高笑たかわらいした。頭突ずつきをらっても、まるでいておらず、そのから一歩いっぽがっていなかった。

 クソォ!パワーでは絶対ぜったいてねぇ……。

 オレさまは、フラつきながらもがった。よし!いっちょやってみるか!

『ワォォォオオンッ!!』

 ドスッ!!

 オレさまは、もう一度いちど頭突ずつきをする……とせかけて、前脚まえあしらわせた!

 ラングレンのはなヅラにオレさま前脚まえあしがヒットした!しかし……

『オイオイ、これがちがうなぁ、はこうやるんだ!!』『チッ!クソッ』

 ボコッ!!

 オレさまの顔面がんめんに、ラングレンのおも炸裂さくれつした!

『ぐぁああっ!!』

 オレさまは、さけごえげながら、はなヅラをさえて地面じめんころがった。

 ラングレンは、攻撃こうげきゆるめない!

 たかがると、オレさまの背中せなかあたまからんだ!

たっ!ボスの必殺技ひっさつわざ岩石落がんせきおとし〗!』

 ドコッ!『ぐぁぁぁっ!!』

 オレさまは、海老反えびぞりになってくちから胃液いえきふいいた。

『グハハハッ!どうした新入しんいり、もうおしまいか?』

『ハサウェイ!もういい!ギブアップしろ!』クロードは、涙目なみだめえた。

『グゥ……。バカヤロ!オレさまはまだたたかえるんだよ!さぁ、いよ、ラングレンッ!!』

 オレさまはつよがりをった。たとつよ相手あいてでも、勝負しょうぶあきらめねぇ!

『ほほぅ、なかなかの根性こんじょうだ。それじゃ、もう一度いちどけてみろ!』

 ラングレンは、またたかがった!

 そして、今度こんどはオレさまのあたま目掛めがけけて〖岩石落がんせきとし〗を仕掛しかけてきた!

 ラングレンがあたまげた瞬間しゅんかん

 オレさまは、最後さいごちからしぼって、ジャンプした。そして、したからラングレンのカラダにしがみつき、ギュッとさえんだ!

『な、なにィ!』『オリャア!!』

 オレさまは、そのままラングレンのあたま地面じめんたたけた!

 ズンッ!!

 おも振動しんどう地面じめんひびいた。

 オレさまは、ラングレンのあしさえんでいたので、オレさまとラングレン自身じしん体重たいじゅうあたますべてかかったのだ!

 ラングレンは、そのまま気絶きぜつした。

『よっしゃー!オレさまのちでいっ!』

 オレさまは、地面じめんたおみ、よろこびの雄叫おたけびをあげた。

 まわりのイヌたちはみなおどろきのあまりポカンとくちいていた。




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