40.半覚醒

 あれ?なんだかカラダがあつい。またカラダのまわりにあおほのおが!なんだ、なんなんだ?なにか、ボクのなか爆発ばくはつしそうだ……

「うっ、うわあああっ!!」『ハルト?ハルト?』

 つち小石こいしにまみれてちゅううハルトが、あおいエネルギーを破裂はれつしたかように放出ほうしゅつした!!

 まわりのつちはじび、あおいオーラにつつまれたあおのハルトが、ちゅうかんでいた。

〖ぬぅ……ミコトかっ!〗

 邪神じゃしん 天迦久神アメノカクは、一瞬いっしゅんたじろいだ。

 ハルトは、それを見逃みのがさなかった。オレさまに視線しせんおくると……

「みんな、けぇ!クロードとフォンダにつづけぇ!」

 ハルトの合図あいずで、みんな一斉いっせいはしした!しかし、オレさまだけ戸惑とまどってハルトを見上みあげていた。

け、ハサウェイ。すぐにいつく」

 ハルトは、いままでたことがないほど、おにいちゃんらしかった。

 こんな状況じょうきょうなのに、オレさまはなぜかうれしくて、尻尾しっぽまわした。

 そして、アニキのうことをいて、みんなとげた!


イヌどもをがしたところで、なにわらぬぞ。ミコトよ〗

「またか。だれ間違まちがえてるの?ボクは、ハルトだ!」

〖なんと!半覚醒はんかくせいか……意識いしきはなく、能力のうりょくだけ覚醒かくせいしたようだな?〗

能力のうりょくあおいオーラとカラダがいていることか?」

〖クククッ、こいつはおどいた。能力のうりょく覚醒かくせいしても、使つかかたからぬとは〗

「……よくからないけど、いまならキミをたおせるがするよ」

〖クククッ。それは、無理むりはなしよ。そんな半端はんぱで、たぬぬしに、われたおすなど過信かしんというもの〗

「ふーん、まあいいさ。キミは、そのミコトとかいうひとこわいんだろ?だから、あらわれるまえなんとかしたい。キミは……ボクよりだ」

〖くっ……人間にんげん童子わらしめ!調子ちょうしるなよ!〗

 アメノカクは、鼻息なはいきあらくしてきりした!

「ヤバっ!さすがにこわい!ボクもげよっと!じゃあね、バイバイ」

 ボクは、アメノカクがしたきりぎゃく利用りようして、かくれながらげた。


 





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