33.青い目のハルト

『オルドマン!よくも風神ふうじんをやってくれたな?もう手加減てかげんはしねぇ!ウォォオオ!』

 雷神らいじん咆哮ほうこうすると、カラダから何本なんぼんもの稲妻いなづま発生はっせいした。それはビリビリとおとて、まるで雷神らいじんいかりをあらわしているようだった。

らえっ!』バリバリバリッ!!

 電光石火でんこうせっか!オルドマンは、かわすもなく電撃でんげきらった。

『グァアアッ!』

 オルドマンは、パチパチとおとててたおんだ。カラダからはけむりのぼっていた。

『やべぇ、ちょっとやりぎたか?!』

「ボク、ちょっとてくる!」

 ボクは、オルドマンにった。

 カラダ中ヤケドをして、くろげてけむりている。

大変たいへんだ!なんとかしなきゃ!」

 ボクは、みずみにこうとがった。

 そのとき……

「うっ!!」

 ボクのカラダはねつをおびて、あのときのようにあおほのお全身ぜんしんつつんだ!

 そこから、ボクは意識いしきとおのいて記憶きおくがなくなった。

『おい風神ふうじん!これは……』『ま、まさか……』

 あおをしたハルトのカラダは、あおいオーラをはなち、ふわりと浮かび上がった。

『やはり、このどもは……!』

 ハルトが、をかざすと、オルドマンのカラダはオーラにつつまれた。

 るうちに、ヤケドのあとえてなくなった。

 オルドマンは、ますとったはずのヤケドのあとがないことおどいた。

 そして、あおいオーラをはなつハルトをると、きしませはしっていった。

 直後ちょくご、ハルトは一瞬いっしゅんうちった。刹那せつな風神ふうじんよこあられた。

『なっ!!』

 風神雷神ふたりおどくのもつかの今度こんど風神ふうじん怪我けがをかざした。すると、風神ふうじんやぶれたかた元通もとどおりに。

 それを見届みとどけると、ハルトのオーラはえ、そのたおれた。

『なんてことだ……本当ほんとうにこのどもが!』『ああ、こりゃ間違まちがいねぇ……ん?なにる!』

 雷神らいじんは、くらがりからはしってくるなにかに気付きづいた!




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