29.ブシェーミVSラングレン

 ブシェーミはニヤリとわらい、また瞬速しゅんそくでラングレンのよこをかすめた!

 しかし、ちいさなきずがつくだけ。ラングレンはビクともしない。

『やはりよわい!つぎおれキバけてみろ!』

 ラングレンは、キバしてブシェーミにおそいかかるが、はやすぎてかすりもしない!

 カチンッ

 ラングレンのがぶつかるおとむなしくった。そこから、ふたりの攻防こうぼうはげしさをしていく!


 ブシェーミは、とてつもないはやさでラングレンのカラダを何回なんども、何十回なんじゅっかいも、傷付きずつけた!

 そして、ついに……ラングレンのカラダは、たくさんのきずでマダラ模様もようになった!ラングレンは、蓄積ちくせきされたダメージで、そのにへたりんだ。

 フォンダはまし、きずだらけのラングレンを絶句ぜっくした。

『ケケケッ、どうした?ワイの攻撃こうげきはきかないんじゃなかったのか?』

『グゥ……よわいとったのはあやまろう。正直しょうじき攻撃こうげきはやすぎて見切みきれない。だが、おれつ!』

 ラングレンは、そううとじた。

つ?をつぶって?ケケケッ、面白おもしいなおまえ。じゃあもう一度いちどらってみろ!』

 ブシェーミは、これまでをえる最速さいそく攻撃こうげきをくりした!

たしかにではえない。しかし、こえる……こえるぞ、かぜおとが!〙

 ラングレンは、カッと見開みひらくと、おとつかまえた!

『な、なにィ?!』

 ラングレンは、ブシェーミの首根くびねっこをしっかりとくわえていた。

 そして、そのまま空中くうちゅうがる!

岩石落がんせきおととし〗!!

 ズンッ!!

 ブシェーミのあたま地面じめんうずまった!さかさになったあしがピクピクと痙攣けいれんし、気絶きぜつしていることがうかがえた。

 ラングレンは、ブシェーミのあたま地面じめんからっこいた。

『クソゥ!このワイが、イヌごときにやられるとは……』

 ブシェーミは、カラダが痙攣けいれんしながらもがった。

〘コ、コイツ……あれだけの衝撃しょうげきけて、すぐにがるとは〙

 ラングレンが呆気あっけにとられたそのとき……

 ブシェーミは、瞬速しゅんそくでフォンダのもとき、またくびあごさえつけた。

『し、しまった!おい、やめろ!フォンダをはなせ!』






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