⑪軍師

「さぁさぁ、沢山たくさんべ」おばあちゃんは、裏山うらやまれた山菜さんさいてんぷら、シャケのホイルきや厚焼あつや玉子たまご用意よういしてくれた。そして、なんっても、おばあちゃん特製とくせいかき玉汁たまじる!ボクが幼稚園ようちえんころから大好だいすきなメニューだ!

 「美味おいしい!ひさしぶりにべたけど、やっぱりおばあちゃんのかき玉汁たまじる最高さいこうだよ!」

 「そりゃあ、かったよ」おばあちゃんはうれしそうに微笑ほほんだ。

 ちなみにハサウェイのメニューは、かき玉汁たまじるにごはんれた特製とくせい雑炊ぞうすい。あっというたいらげた。

 『プハァ、美味うまかったぁ!ヤエ飯作めしつくるの上手うまいな!』

 「いや、だからおばあちゃんをてにするな……」

 ごはんあとはお風呂ふろ。なんと、昼間ひるまったまきかしたお風呂ふろだ!しかも、露天風呂ろてんぶろ

 「うーん、気持きもちいい!いえのお風呂ふろとはちがうなぁ」『なんで人間にんげんは、そんなあつみずきなのかねぇ?』

 ボクは、満天まんてん星空ほしぞらもと都会とかいではありえない贅沢ぜいたく満喫まんきつした。

 『よう、ハルト。クロードのやつと約束やくそくしてんだ。ちっとかけてくる』

 「こんなおそくにかい?をつけてってこいよ!」『おう!』


 おばあちゃんひろにわさくそとで、クロードはっていた。

 『あれ?クロード。わざわざむかえにてくれたのか?』

 『よう、ハサウェイ!いや、ってたとうか、あつまる場所ばしょだからさ』

 クロードが鼻先はなさきしたのは、ばあさんうらにあるもりだった。

 『おいおい、冗談じょうだんだろ?このいえにいるけど、イヌにおいなんてしないぞ。オレさまは、けっこうはなくんだ』

 『ハハハッ!じつは、ウチにスッゲーあたま軍師ぐんしがいるんだ。』


 【軍師ぐんし

 あたまく、ボスのもとたたかいの作戦さくせんったりする役目やくめなんだ!


 『ソイツがどうした?』ハサウェイは、くびかしげた。

 『まぁ、オイラは頭悪あたまわるいしくわしくはからないんだけど、集会しゅうかいするときかぜがない、もしくは人間にんげんたちが大勢おおぜいあつまるまちと、風向かざむきがぎゃくときえらぶらしい』

 『ほほぅ、そりゃスゲェ!天才てんさいだな!』

 ハサウェイは、まるくして感心かんしんした。

 『集会しゅうかいったらってみるといい。では、こう!』

 

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