⑤ハサウェイの反撃

『おい、白黒双子しろくろふたご全然ぜんぜんきかねぇな。もう1かいやってみろよ?』ハサウェイは、そうってしたした。

 そして、双子犬ツインズから距離をとる……なんと!ハサウェイは、そのせた!

 『ふ、せだと?!』『バカにしやがって!ならば、もう一度いちどらってみろ!』

 「ハサウェイ!ダメだ!げろ!!」

 双子犬ツインズレフトとライトは、左右さゆうからえがくように、した!

 しかし、ハサウェイはせたままうごかない。

 「もうダメだ!ぶつかる!!」

 大翔ボクは、おもわずをつぶった。

 ガツンッ!!

 ものすごい衝突音しょうとつおんひびき、ボクはカラダをビクつかせた。そして、ゆっくりとひらいた。

 レフトとライトは、おたがいのあたまあたまちつけてまわしていた。

 ハサウェイが……いない?

 キョロキョロとあたりを見回みまわしても、その姿すがたはない。

 『おーい、オレさまなら……ココだぜぇ?』こえこえたのは、なんと?!

 ハサウェイは、まるでバネのようにがり、ちゅうっていた。

 オレンジいろそらうハサウェイは、まるで羽根はねえた天使てんしのようだった。

 『ただいまっと!』ハサウェイは、かろやかにりると、2ひきかたりかけた。

 『もうあらそうなんてやめようぜ。おな犬族イヌぞくじゃねぇか』

 『く……だまれ!おれたちに楯突たてつくとは!タダではまさん!』

 くろイヌライトは、ヨロヨロとがり、またハサウェイにかっていった。

 『もういい!やめるんだライト!』レフトがさけんだが、もうライトはまらなかった。

 ハサウェイは、キバを立ててきたライトを、がってかわした!

『もらったぞ!くろブチけん!!』

 ライトもがり、したからハサウェイにこうとした!

『そうるとおもったぜ!この……からずめ!』ハサウェイは、カラダを反転はんてんさせて、ライトをうしあしばした!

 『ぐわぁぁっ!』『あ、やべぇ!つよりすぎた!』

 ライトは、みずしぶきをげ、かわなかちてしまった。

 だれもがきもやしたそのとき、1ぴきイヌ勇敢ゆうかんかわんだ!

 そう!それは、ゴールデンレトリバーだった!かわながれにるようにおよぎ、ライトをおぶってもどってた。

 

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