第9話チームリーダー
次の日
*グラウンド*
「おうっテメェら全員揃ってるみてぇだな、生存学で使う教材くばっから1番の奴から順番に取りに来い。」
順番が来たので受け取りに行くと、ナイフ、火打棒、木の棒、携帯食料(カロリーバー)、水筒、毛布、麻紐が入った7点セットと書かれた袋と鉄製食器、小型鍋、1人用テント、寝袋が入った4点セットと書かれた袋を渡された。
「生存学っつーのはMP、スキル使用不可エリアやMPSPぎれの状態の時生きていける様にするための授業だ。ダンジョンのトラップルームに閉じ込められたり、森林エリアで遭難した場合役に立つからしっかり覚えとけよ?」
「はい」
生徒全員が緊張感を持って返事した。
「まず、7点セットの物は必ず準備するやつだ。これがあるかないかで生存率がかなり変わる。こっちの4点セットは余裕があったら持って行ったほうがいいやつだ。これもあるとさらに生存率が上がるから覚えとけ。…これから実際に火を起こすっからしっかり見てろよ?…まずナイフで木を薄く削る。…この時、削り取らない様に気をつけろ、削るたびに少し位置をずらしてやるとやりやすいからな。」
「…これがフェザースティックだ。次に麻紐をほぐしてからナイフを当ててスライドさせる、んで出来上がったのがティンダーだ。…フェザースティックの上にティンダーを乗せる、次にこの上で火打棒をナイフでゆっくり削る削りカスがちゃんとティンダーの上にあるか確認できたら、最後に火打棒をナイフで弾く様にスライドさせる、すると火花が出て燃え移る訳だ。お前らも実際にやってみろ。」
「はい」
「全員一通りできるようになったみてぇーだな、今日はこれで終わりだ。」
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*教室*
「魔物学の授業を始めます。教科書の2ページ目を開いてください。ダンジョン1〜10階層で出現する魔物とドロップする物が載っています。ドロップ品はランクと希少度によって金額が変わります。魔物のランクとドロップ品のランクはH級からS級まで9段階ありダンジョンと同じランク分けになります。ドロップ品の希少度はN、R、SR、UR、LRの5段階になります。今日はH級魔物について勉強します。教科書を見てください。」
○ゼリースライム全9種類
ドロップ品
N寒天10g
Rゼラチン1kg
SRゼリー100個入り1袋(スライムの種類により味が違う)
ブルー ブルベリー味
レッド イチゴ味、チェリー味
イエロー パイナップル味、レモン味
グリーン マスカット味、メロン味
オレンジ みかん味、オレンジ味
パープル ぶどう味
ホワイト 杏仁豆腐味
ブラック コーヒー味
カラレス もも味、りんご味
URスライム成体を召喚
LRスライム幼体を召喚
○ゼリースライムリーダー
N上質な寒天10g
R上質なゼラチン1kg入り1袋
SR上質なスライムゼリー100個入り1袋
URスライム成体を召喚
LRスライム幼体を召喚
○ミミック(小)
N箱(小)
R豪華な箱(小)
SR アイテムボックス(小)時間経過あり使用者登録なし
UR アイテムボックス(小)時間経過なし使用者登録あり
LR豪華な装飾のアイテムボックス(小)時間経過なし使用者登録あり
○ビッグラット
N干し肉100g
R肉500g
SR上級肉1kg
UR高級肉1kg
LR最高級肉1kg
○ビッグラットリーダー
N干し肉1kg
R肉5kg
SR上級肉10kg
UR高級肉10kg
LR最高級肉10kg
○ハニービー
N蜂蜜飴1個
R蜂蜜200g入り1瓶
SR上級蜂蜜300g入り1瓶
UR高級蜂蜜500g入り1瓶
LR最高級蜂蜜500g入り1瓶
○ハニービークイン
N美肌蜂蜜飴1個
R美肌蜂蜜200g入り1瓶
SR美肌上級蜂蜜300g入り1瓶
UR美肌高級蜂蜜500g入り1瓶
LR美肌最高級蜂蜜500g入り1瓶
○ベジタブルウォーリアー(種類多数)
N野菜1個
R野菜5個
SR上級野菜5個
UR高級野菜5個
LR最高級野菜5個
○ベジタブルウォーリアーチーフ(種類多数)
N美味しい野菜1個
R美味しい野菜5個
SR美味しい上級野菜5個
UR美味しい高級野菜5個
LR美味しい最高級野菜5個
○フルーツウォーリアー(種類多数)
N果物1個
R果物5個
SR上級果物5個
UR高級果物5個
LR最高級果物5個
○フルーツウォーリアーチーフ(種類多数)
N美味しい果物1個
R美味しい果物5個
SR美味しい上級果物5個
UR美味しい高級果物5個
LR美味しい最高級果物5個
(メティスこれは正しいのか?)
(正しいです。F級ダンジョンまでは全部のドロップアイテムが出現したことがあるので全部学園で学ぶことができます。E級〜C級ダンジョンは殆どがSR一部はURまで分かっています。B級とA級は殆どがR一部はSRまで分かっています。S級ダンジョンは殆どがN一部はRまで分かっています。)
(なるほどねー、そういえばドロップ条件ってわかる?)
(わかります。ドロップ条件はダンジョン全体での同一個体の総合討伐数で決まります。Nは1体、Rは100体目、SRは10000体目、URは1000000体目、LRは100000000体目にドロップします。上位個体の場合、Rは1体、SRは10体目、URは100体目、LRは1000体になります。因みにレアドロップのようなスキルがあればLV×10パーセントの確率でレアドロップを追加で貰えます。)
(レアドロップね〜、スキルの名前を見ただけで能力がわかると思うんだけど、なんで神官はわからなかったんだ?)
(グローリアではレア度のNはエヌランク、Rはアールランク、SRはエスアールランク、URはユーアールランク、LRはエルアールランクと呼んでいるのでレアドロップ結び付かなかったからです。)
(そういうことね。そうだメティス、俺もドロップ系スキルが欲しいんだけどどうすれば手に入るんだ?)
(マスターの場合ドロップ系のスキルを手に入れるには3つの方法があります。1つ目はスクロールを使うことです。2つ目は1時間以内に同じ種類の魔物を100体連続で討伐することです。3つ目はMPを消費してメティスでスキルを創造するです。1つ目の方法は現在売りに出されていない上に売っていたとしても高いので実行するにはかなり時間がかかります。3つ目の方法はMPが1000必要ですがマスターのMPが足りないので創造することができません。なので2つ目の方法が1番早くスキルを入手することが可能です。)
(なるほど、ダンジョンに潜れるようになったらやってみるよ。)
「以上で授業を終了します。この後はクエスト活動になります。30分休憩が終わったらこれからチームを組むかたと集まっていてください。」
「みんな集まっていますね。チームを組めなかった人はいないようですね。それではチームリーダーとサブリーダーが決まっていないチームは決めてください。決まったチームのチームリーダーは先生のところに来てください。」
「そういえば昨日決めるのを忘れてたな。この班のチームリーダーは誰にする?」
「はーい♪私はケントが良いと思いまーす♪」
「そうです、私達もケントが良いです。」
「うんうん」
「そうか?みんながそういうなら俺がリーダーになるよ。サブリーダーはどうする?俺はリゼがいいと思うけど、どう?」
「えっ⁉︎私です⁉︎」
「賛成ー。」
「うんうん」
「分かったです。私がサブリーダーになるです。」
リゼは驚いて皆を見たが全員が賛成しているのを見てサブリーダーになることにしたようだ。
「じゃあ俺は先生のところに行ってくる。」
みんなが頷いたので、俺はみんなから離れて先生のところに向った。どうやら他のチームはもう決まっていたらしく俺が最後だった。
「ケントくんですね、君がチームリーダーでいいんだね。」
「はい」
「じゃあこのチーム申請書に記入してください。終わったら私にくださいね。」
「わかりました。」
申請書をもらったので記入していく。
チーム申請書
1学年Aの2組
チーム ケント
※チーム名はリーダーの名前と同じにしてください。
チームリーダー
名前 ケント(男)
役割 前衛
主スキル 剣術
サブリーダー
リゼ(女)中衛 短剣術
チームメンバー
1、マリー(女)後衛 弓術
2、メイ(女)補助 バフ
「先生、書き終わりました。」
俺は申請書を先生に手渡した。
「はい、内容に間違いはないですね?」
「はい間違い無いです。」
俺の返事を聞いた先生は申請書にハンコを押した。
「これで登録は完了です。チームメンバーの元に行って一緒に待機していてください。」
「わかりました。」
1学年Aの2組30人
チームケント4人
チームアーク6人
チームワール4人
チームマイア5人
チームロイド5人
チームカレン6人
「皆さんチーム登録はこれで完了です。クエスト活動について説明しますね。ダンジョンでは2つの稼ぎ方があります。1つ目は自由に魔物を討伐して手に入れたアイテムを探索者ギルドの売買場で売ることです。2つ目は探索者ギルドにあるクエストを受注してクエストを達成して報酬をもらう方法です。クエスト活動は学園が発行したクエストを3チームと先生1人で一緒に受注して実際やります。クエスト活動だけでは物足りないときは学園内にある探索者ギルド学園支部に行ってください。学生証がギルドカードの代わりになるので忘れないようにしてくださいね。」
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