第8話チーム

「ケント〜メンバーどうする?」


「そうだな〜。」


(メティス、どの人がいいかわかるか?)


(わかります、マスター。マリーは弓術で後衛タイプ、マスターは一応剣術で前衛タイプになりますので。中衛タイプのリゼとサポートタイプのメイが良いかと。ステータスを表示します。)


ステータス

名前 リゼ 性別 女 種族 ヒューマン

年齢 10歳 職業 なし 体調 好調

LV 1

HP 50/50(90)

MP 50/50(90)

SP 10/10(10)

筋力 16(7) 速度 25(9)

攻撃力

・物理 17(8) ・魔法 14(9)

防御力

・物理 16(10) ・魔法 18(10)

スキル 

・ノーマル

投擲LV1(0/100) 短剣術LV1(0/100) 罠探知LV1(0/100) 罠解除LV1(0/100) 隠密LV1(0/100)


なんか忍者が持っていそうなスキル構成だな


ステータス

名前 メイ 性別 女 種族 ヒューマン

年齢 10歳 職業 なし 体調 好調

LV 1

HP 50/50(100)

MP 50/50(100)

SP 10/10(10)

筋力 16(7) 速度 24(9)

攻撃力

・物理 12(7) ・魔法 14(7)

防御力

・物理 13(10) ・魔法 17(10)

スキル 

・ノーマル

魔法:回復LV1(0/100) バフLV1(0/100) デバフLV1(0/100) 回避LV1(0/100)

・ユニーク

レアドロップLV1(0/1000)


見事にサポートスキルばかりだな。


(レアドロップスキル持ちは人気があるだろ?ウチに入ってくれるか?)


(大丈夫ですマスター。)


(どういうことだ?)


(この世界の人はドロップの仕組みを理解していないのでレアドロップの有用性を理解していません。)


(なんでそんなことに。)


(鑑定と解析のスキルを持っている人が少ない上に、鑑定と解析が高レベルにならないとスキルの詳細が分からないのです。洗礼式の時にスキルを実際に使用して確認するのですが魔物を倒さないと確認ができないタイプなので無用スキルと判断されました。なので貴重な有用スキルで無用スキルと判断されたものが結構多いです。)


(そうなのか…。2人を勧誘出来たらバランスのいいパーティーになるな。よしっ、メティス2人がどこにいるか教えてくれ。)


(はい、2人も丁度パーティーを組むことにしたみたいですね。窓側にいる黒い髪の子とピンク髪の子がそうです。)



あの2人か早速行ってみよう。


「マリー、あそこにいる2人に聞いてみよう。」


「うん!いいよ〜。」


「ちょっといいかな?」


「はい何ですか?」


「俺はケント、スキルは剣術で前衛だ。こっちが…。」


「私マリー、スキルは弓術で後衛だよ〜。」


前衛 先頭に立って率先して攻撃したり、先頭で敵の攻撃からパーティーメンバーを守る。

中衛 状況に応じて前衛と一緒に攻撃したり、後衛と一緒に遠距離攻撃をする。

後衛 パーティー後方で敵に遠距離攻撃をする。

補助 味方を回復したり、敵を状態異常にしたりする。


「俺達パーティーを組むことにしたんだ2人もどうかと思って。」


顔を見合わせる2人、少し話し合いをして頷き合う。


「丁度いいです。私たちは中衛と補助なので前衛と後衛が欲しかったところです。」


「丁度…いい。」


「なら良かった。」


「私が中衛でリゼ、この子が補助のメイです。」


「メイ…です。よろしく…お願い…します。」


黒髪がリゼでピンク髪がメイだな。


「よろしく、2人共親しそうだな、知り合いなのか?」


「そうです、近所に住んでいるので小さい頃からの付き合いです。」


「長い…付き合い。」


「そっか、…俺達同い年だから呼び捨てでいいよな。」


「問題ないです。」


「うん…いいよ。」


「俺達はメンバーは4人でいいと思ってるけど2人はどう思う。」


「バランスがいいので私達もいいと思うです。」


「私も…思う。」


「ありがとうメンバー登録は明日だから今日は少し皆のステータスの確認やコンビネーションの練習をしてみようと思うけど2人はこの後時間あるか?」


「特に用事はないので大丈夫です。」


「私も…大丈夫。」



*1学年用訓練場*


「まずは俺からスキル構成をいい、次にマリー、リゼ、メイの順番でいう、でいいか?」


「いいよー。」


「問題ないです。」


「問題…ない。」


「俺のスキルは剣術、魔法:土と回復そしてユニークの簡易地図だ。」


「私は〜料理、弓術、魔法:水と火そしてユニークのコテージだよ。」


「2人共ユニークスキル持ちです⁉︎2つ共聞いたことないスキルです。」


「簡易地図はLVなしスキルだ。俺を中心に半径500mの簡単な地図を召喚するスキルだな。」


「コテージはー、小さな小屋が召喚できるスキルだよ。LV1時点では2畳の広さだよ。」


「2つ共ダンジョン探索に便利なスキルです。ダンジョン探索が楽になりそうです。次は私です。私は投擲、短剣術、罠探知、罠解除、隠密です。」


「私… 魔法…回復……バフ……デバフ……回避…レアドロップ。」


「レアドロップ?初めて聞いたー、どんなスキルなの?」


「わから…ない。」


「レアドロップか、…孤児院の図書室で見たことがある様な気がする。…今度学園の図書館で同じ本があるか調べてくるよ。」


図書館で調べたことにして今度教えとこ。


「お願い…します。」


「任された。スキルの把握はこれくらいでいいな。次はあの的を敵に見立てて連携の練習をしてみよう。」


3人共頷いた。



「うん、いい感じだったよ。今日はここまでにしよう。」


「分かったです。とても有意義な時間だったです。」


「いい…訓練…だった。」


「俺達は寮に帰るけど2人は?」


「私達は近くに住んでいるのでここでお別れです。」


「分かった、また明日。」


「じゃーねー、また明日ー。」


「また明日です。」


「また…明日。」


別れを言ってから2人は校門に向かって歩いて行った。


「リゼとメイ2人共良い子だったね。仲良くなれそうでよかったー。」


「ああ、そうだな。それに初めての連携だったのに上手く出来たからな、これからが楽しみだ。」


「夕飯どうする?私が作ろっか?」


「まじ?俺料理できないからな〜お願いするよ。」


(マスターは入学してから今日まで自炊してましたよね?)


(記憶が戻るまでの俺は料理が出来なかったんだよ。スキルも隠しているから突然出来るようになったら不自然だろ?今日までは食堂で食べたことにしてるんだよ。)


(そうでしたか。)


俺とマリーはマリーの部屋に行った。男子寮と女子寮で分かれているが男女でパーティーを組むのが当たり前だからなのか行き来が自由である。


因みに料理スキル

ノーマルの方は


LV1 包丁さばき

包丁の扱いが少し上手になる。


LV2 暑さ耐性

料理中暑さを緩和する。


LV3 寒さ耐性

料理中寒さを緩和する。


LV4 力強化

どんな重さ・大きさの食材・調理道具でも軽々持つことができる。


LV5 味覚上昇

料理中味覚が鋭敏になる。


LV6 速さ上昇

料理中速さが3倍になる。


LV7 計量

正確な量を見ただけで測ることができる。


LV8 包丁さばき2

包丁を自由自在に操ることができる。


LV9 見目上昇

調理した料理の盛り付けが綺麗になる。


LV10 味付け上昇

調理した料理の味が良くなる。


料理スキル

ユニークスの方は


LV1 瞬間皮剥き

触れた食材の皮を一瞬で剥ける。


LV2 計量

持った物の重さがわかる。


LV3 殺菌

人に有害な菌を食材からなくすことができる。


LV4 レシピカード

自分が作った料理のレシピが自動で記録される。記録されたレシピをカードにすることができる。


LV5 調理道具召喚

調理道具を召喚することできる。品質と量によって消費SPが変わる。消えろと念じるか24時間経つと消失する。


LV6 時間短縮

調理時間を10分の1に短縮することができる。


LV7 レシピカード2

他の人が作った料理のレシピが自動で記録される。記録されたレシピをカードにすることができる。


LV8 料理ボックス

料理ボックスを召喚することができる。


LV9 調味料召喚

調理料を召喚することできる。品質と量によって消費SPが変わる。自分以外が使うことが出来ない。


LV10 食材召喚

食材を召喚することができる。品質と量によって消費SPが変わる。自分以外が使うことが出来ない。


となっている。


料理スキルを持っていない人でも初級レシピから特級レシピを見ながら自分で作ることができるが料理の腕はその人次第だ。だが、スキルを使うと誰でも、そうたとえ料理音痴でも美味しい料理を作ることができる。初級レシピは家庭料理、中級レシピは日本で言う一つ星レストランの味。上級レシピで二つ星レストランの味、特級レシピで三ツ星レストランの味。俺は料理を統合した結果LV10まで使える上に材料を収納しておけば、インベントリの中で一瞬で三ツ星料理を作成することも可能だ。


○料理ボックスの使用方法○


1、蓋にレシピカードを填めて人数を設定する。必要量が表示される。


2、蓋を開いて中にレシピに書かれている材料を入れる。※材料は予め洗ったり皮を剥いたりする必要がある。


3、蓋を閉めると開始マークが現れるのでマークを押す。


4、時間表記が表れ時間が0になるとボックスが消えてできた料理が現れる。


「マリー、美味しかったよ、ごちそうさま。」


「えへへ、どういたしまして。ケントが良かったらこれからも毎日ご飯作ってあげるよ?」


「いいのか?是非お願いしたいけど…迷惑じゃないか?」


「ぜんぜん迷惑じゃないよ〜。1人で食べるよりも2人で食べた方がおいしいし作り甲斐があるから〜私にとってもいいことなの〜。」


「そっか、ありがとうマリー。」


感謝の気持ちを込めてマリーの頭をなでた。


なでなで。


「えへへ〜。」


ん?マリーの奴顔が紅い、体調悪いのか?マリーの額に俺の額を当ててみる。


「熱はないみたいだな。マリー顔が紅いけど大丈夫か?」


「えっ!大丈夫!なんともないよ!」


ボソッ(マスターって鈍感なんですね〜。)


(ん?メティス何か言った?)


(いえ、何も言ってないですよ〜。)


(そうか?なんか声が聞こえた気がするけど気のせいか…。)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る