第7話魔法と魔術

*第1グラウンド*


「それではスキル学の授業を始めます。…スキルはノーマル、ユニーク、エクストラ、ギフトがあります。ノーマルスキルは必ず全員が持っているスキルですね。ユニークスキルは10000人に1人、エクストラスキルは1000000人に1人、ギフトスキルは100000000人に1人の確率で持っていると言われています。生まれ持ったスキル以外にもスキルを取得方法が4つあります、1つ目は特定の行動して条件を満たしスキルを発現させる方法です。この方法は条件の殆どがわかっていないため多くの人が成功していないですね。2つ目はスキルダンジョンをクリアすることです。これはスキルダンジョンを探索する内に1つ目の条件を知らずの内にクリアしているからだと言われています。3つ目は職業に着くことです。職業についている間はその職業の必須スキルが使えます。職業を変えると前の職業スキルは使えなくなるので注意してください。職業は教会、全てのギルド、全ての学園にある職業変更の間で変更することができます。変更したい時は先生に申請してください。4つ目はダンジョンの宝箱から出てくるこのスキル書です。このスキル書を開くだけで簡単にスキルを取得することができます。既に持っているスキルでもLV1のスキル書を複数使うことによりLVを上げることができます。LV1は1個、LV2は5個、LV3は10個、LV4は15個、LV5は20個、LV6は25個、LV7は30個、LV8は35個、LV9は40個、LV10は45個が必要になります。LV1のスキルをLV10まで上げようとすると225個も必要になるので現実的ではありません。なので今日は皆さんに生活魔法のLV1〜LV10のスキル書をつかってスキルを取得して貰います。名前を呼ばれたら取りに来てください。アークくん…………………マリーさん…ケントくん………………………。」


(メティス、スキル書って高価なイメージなんだけど。授業でもらえるようなものなのか?)


(はい、その認識で間違いありません。殆どのスキル書は高いです。ただ一部のスキル書、生活魔法や料理などはとても簡単に入手できるのでとても安いです。)


(へ〜、簡単に入手できるスキル書があるんだ。今度調べてみようかな?)


(マスターは創造魔法があるのでその必要はないかと。)


(それもそうだな。)


「皆さんスキル書を10個受け取りましたね。それではLV1のスキル書を開いてください。」


スキル書を開くと光出して粒子に変わり消えた。すると頭の中に声が響いた。


[スキル:生活魔法を取得しました。]


「皆さん取得できましたね。生活魔法は


LV1 ティグ 

30cm×30cm×30cmの穴を掘る


LV2トーチ 

種火を30秒出す


LV3 コールドウォーター 

200mlの冷水を出す


LV4ホットウォーター 

200mlのお湯を出す


LV5コールドアイル 

弱い冷風が1分間出る


LV6ホットアイル 

弱い温風が1分間出る


LV7ライト 

弱い光で辺りを10分間照らす


LV8レイン

指定した場所を中心に半径20cmに雨が1分間降る


LV9ホットレイン

指定した場所を中心に半径20cmに暖かい雨が1分間降る


LV10クリーン

体を清潔にする


が使えるようになります。…スキルをつかうにはSPを消費します。生活魔法は全部1消費しますのでそれぞれ1度発動したら授業を終了します。それでは練習開始。」


ティグを使ってみた。900㎤《立方センチメートル》の穴ができた。


(どんな使い道があるんだ?)


(主に即席の落とし穴にする事が多いみたいです。)


(なるほど良い使い方だな。)


トーチを使ってみた。まんまライターだな。


コールドウォーターを使ってみた。うん、冷たくて美味しい水だ。


ホットウォーターを使ってみた。大体50度ぐらいの温度かな?


コールドアイルを使ってみた。クーラーの弱と同じ感じだな。


ホットアイルを使ってみた。ドライヤーみたいだな。


ライトを使ってみた。懐中電灯と同じぐらいの明るさかな。暗いときはかなり使えそうだ。


レインとホットレインを使ってみた。まんまシャワーだな。これを使って体が洗えそうだ。


クリーンを使ってみた。全身洗ったみたいに綺麗になったな。身につけているものも綺麗になっているこれはものすごく使えるぞ‼︎


「全員終わったみたいですね。それでは授業を終わります。次の授業もここでやりますので30分休憩が終わったらここに戻ってきてください。」


「「「はい」」」



「初めてスキルが使えてすっごく楽しかったね〜。」


「ああ、俺も楽しかったよ」


「次は魔術学か〜魔術も楽しみだね」


「ああ、俺も楽しみだ。…おっ!マリー先生が来たみたいだ。近くに行くぞ。」


「は〜い。」


「これより魔術学の授業を開始します。皆さん集まってください。」


少ししてクラスのみんなが集まったのを見てから先生は話し出した。


「皆さんは先程スキル魔法の使い方を習いましたが魔術の使い方は全然違います。魔法はSPを消費して発動の意思だけで使えますが魔術は魔術陣にMPをこめて発動と言って使うか魔術媒体にMPをこめて詠唱することで使うことができます。魔法はスキルがないと使えませんが魔術は詠唱と魔術媒体か魔術陣があれば誰でも使うことができます。それでは皆さんに初級魔術が使える魔術媒体を配ります。」


全員並んで順番に魔術杖を受け取った。初級の魔術杖だからなのか短くて細い。長さ20cm横幅3cm〜0.5cmになっている木でできた杖だ。


「全員魔術杖を持っていますね?それでは今日はウォーターボールの練習をします。ウォーターボールの詠唱は《ポテーレマジコ・コンスマーレ・エボカ・ウォーターボール》です。消したいときはMPの供給を止めると消えます。…ここには10個の的があるので10人づつ的に向かって魔術を撃ってみましょう。1番から10番の人は的の前へ」


10人の移動が終わったのを見て先生は「始めっ‼︎」と言った。


《ポテーレマジコ・コンスマーレ・エボカ・ウォーターボール》×10人


「やった、当たったぜ!」


「あれ?とても小さい。なんで?」


「あ〜外れた〜。」


「あれ?先生のウォーターボールより大きい。」


「今のでわかったとおもいますが。魔法は一定の威力しか出ませんが、魔術はMPの使用量をコントロールする事で強弱をつけたり形を変えることができます。なので魔術を発動するときはしっかりどのくらいのMPを込めるのかコントロールして使用してください。LVが低くてSPが少ない内は魔術を使いMPが無くなってからは魔法を使うスタイルで探索していくことになります。因みに得意属性だと使用MPが少なかったり、コントローラーがしやすい上詠唱短縮が使えます。それでは次の10人、11番から20番の人と交代してください。」


「40番まで全員1回づつやりましたね。それではこれからMPがなくなるまで水球の大きさを変える練習と思い通りに動かす練習をしてください。MPが無くなったらこっちのベンチに座って見学してください。」


40分後

「これで魔術学の授業を終わります。次の教養学は教室でやりますので教室に移動してください。」



*教室*


「教養学を始めます。教養学では算数、文字、作法を教えていくことになります。本日は作法の勉強を致しますので、皆さん作法の教本準備してください。」


みんなが教本を机に出したのを確認してから先生は授業を始めた。


「言葉遣いは…………………です。」


「貴族にあった時は…………………です。」


「食事の作法は……………………です。」


「式典に出る時は………………………です。」


「今日の授業はこれで終わります。………明日からクエスト活動ができるようになります。今日の内に最低3人最高6人のチームを組んでください。命を預け合うことになるので慎重にメンバーを決めてください。それとリーダーとサブリーダーも決めておいてください。」


ふうー、やっぱり作法は厳しくてつまらないなー。全然やる気が出ないよ。


グデ〜と机の上に突っ伏しているとマリーが話しかけてきた。

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