第3話メティス

ん?ここは…?

目が覚めたら知らない部屋の中にいた。

はっ!そういえば転生したんだった‼︎

えっと、ここでの記憶は……。


俺が5歳の時に流行病で両親共に死亡…親類がいないため孤児院に預けられた。今日が10歳の誕生日でこれから教会に行き洗礼式に参加予定。…なるほどなるほど。…言葉も問題ないし今までの記憶もちゃんとあるな。性格もそんなに違いがないようだ。


記憶の確認はこのくらいにしてステータスを確認しよう。ステータスを見るにはどうすればいいんだ?


(解:鑑定したいものを見ながら鑑定と言えばステータスを確認できます。)


「うおっ!頭に直接声が‼︎一体何が⁉︎」


(解:スキルナビゲーターによる解答です。)


ふー、なんだ、ナビゲーターか。びっくりしたー。携帯の音声検索のアレと同じ感じかな?

やり方も分かったし気を取り直して。自分の手を見て。


「鑑定‼︎」


ステータス

名前 ケント 性別 男 種族 ヒューマン

年齢 10歳 職業 なし 体調 好調

LV 1

HP 50/50

MP 50/50

SP 10/10

筋力 12 速度 18

攻撃力 

・物理 9 ・魔法 16

防御力

・物理 15 ・魔法 19

スキル 

・ノーマル HP回復速度上昇LV1 MP回復速度上昇LV1 SP回復速度上昇LV1 剣術LV1 料理LV1 教師LV1 調薬LV1

・ユニーク 耐性:全(火、水、風、土、毒、石化、威圧、呪い、精神)LV1 魔法:全(火、水、風、土、無)LV1 治療魔法LV1 付与魔法LV1 鑑定LV1 解析LV1 合成LV1

・エクストラ 経験値増加LV1 熟練度増加LV1 転移LV1 ストレージLV1 マップLV1 擬装LV1 重力魔法LV1 

・ギフト 前世の記憶 読心 ナビゲーター 叡智の書 創造魔法


うーん、チートだ。このままだと洗礼式で大騒ぎになるかもなー。擬装しておこう。えーと標準ステータスがわからないな、叡智の書で調べてみるか。


(叡智の書発動‼︎)


(叡智の書発動します…。スキル:ナビゲーターから提案…叡智の書とナビゲーターを統合することが可能です。統合しますか?)


(えっ?統合ができるのか…、他にも統合可能なスキルはあるか?)


(他に料理、調薬、付与魔法、合成、鑑定、解析、擬装、ストレージ、マップ、転移、読心、創造魔法が統合可能です。)


(じゃあ、全部統合して。)


(統合申請受付ました。スキル:ナビゲーター、叡智の書、料理、調薬、付与魔法、合成、鑑定、解析、擬装、ストレージ、マップ、転移、読心、創造魔法を統合します、……実行中……実行中……。統合完了しました。スキル:ナビゲーターはナビゲーターαになりました。ギフトスキルと統合したため統合したスキルは全てLV10になりました。統合したスキルは単独での使用も可能です。)


(ありがとうございますマスター。スキル統合をした結果ナビゲーターαは擬似人格を得ることができました。これからはマスターとの会話が可能になりました。)


(おおー!!それは凄い。これからよろしく。)


(よろしくお願いします。マスター。)


(じゃあ早速で悪いけど標準ステータス教えて。)


(了解しました。こちらが標準ステータスになります。)


LV1標準ステータス

HP 50/50

MP 50/50

SP 10/10


筋力 15

速度 15

攻撃力 

・物理 10〜20

・魔法 10〜20

防御力

・物理 10〜20

・魔法 10〜20

スキル

・ノーマル

1〜3個

・ユニーク

0〜1個

・エクストラ

0個

・ギフト

0個


なるほど、これを参考にしてっと…スキル以外は標準とそんなに変わらないからそのままで…スキルは……、こんな感じかな。


ステータス

名前 ケント 性別 男 種族 ヒューマン

年齢 10歳 職業 なし 体調 好調

称号 孤児 【記憶持ち】

LV 1

HP 50/50(100)

MP 50/50(100)

SP 10/10(10)

筋力 12(10) 速度 18(10)

攻撃力 

・物理 9(10)・魔法 16(10)

防御力

・物理 15(10)・魔法 19(10)

※()は上昇値


スキル 

・ノーマル 【HP回復速度上昇LV1(0/100) MP回復速度上昇LV1(0/100) SP回復速度上昇LV1(0/100)】 剣術LV1 (0/10) 【教師LV1(0/10)】〈魔法:土LV1 〉〈魔法:回復LV1 〉

・ユニーク 【耐性:全LV1(1/100) 魔法:全LV1(0/100) 治療魔法LV1(0/100)】〈簡易地図〉

・エクストラ 【経験値増加LV1(0/100) 熟練度増加LV1(0/100) 重力魔法LV1(0/100)】

・ギフト 【前世の記憶 ナビゲーターα《料理、調薬、付与魔法、合成、鑑定、解析、擬装、転移、ストレージ、マップ、叡智の書、創造魔法》】

※()は熟練度 【】は擬装で隠したスキル 〈〉は擬装で表示したスキル 《》は統合したスキル


(あれ?表記が変わってる?…ナビゲーターαー…って呼びにくいなー。)


(呼びにくいのでしたら名前を付けてください。私も名前が欲しいです。)


(そうだよな、擬似でも人格があるもんな。名前かー…擬似人格って性別あるの?)


(はい、一様女性型になります。)


(そっかー…、じゃあ…メティスでどうだ?地球のギリシャ神話に出てくる知性の女神メーティスから取ってみた。)


(ありがとうございますマスター。とても良い名前です。メティスでお願いします。)


(改めてメティスよろしくな。)


(こちらこそよろしくお願いします。)


スキル名ナビゲーターαはスキル名メティスに変更されました。


(メティス、ステータスの表記が変わったんだけど、なんでかわかる?)


(はい、マスター、表記が変わったのは鑑定と解析と叡智の書がナビゲーターと統合したことにより更に詳しい情報が閲覧可能になったからです。)


(なるほど、ナビゲーターを選択してよかったよ。)


(こちらこそ選んでいただきありがとうございます。)


(メティス)


(はい、なんでしょうか?)


(2度目以降は名前、状態、HP、MP、SP、スキル以外表示しないようにできないか?)


(はい、できます。変更しますね。……変更完了しました。)


(ありがとうメティス、それとメティスに確認して欲しいんだけど、俺が擬装したステータス、これで大丈夫だと思うか?)


(はい、LV1の時点ではこれで大丈夫です。マスターの場合LV UP時の上昇値が全部最大なのでLV UPしたら再度擬装した方がいいです。)


(わかった、ありがとうメティス。)


(どういたしましてマスター。…マスター、メティスに礼は不要です。メティスに礼を言うのはマスターがマスターに礼をしているようなものですよ。)


(わかった、メティスがそういうなら今度から言わないようにするよ。)


メティスとの会話を終了して着替えているとドアが勢いよく開いて女の子が入ってきた。


「ケントー起きてるー朝ごはん一緒に行こー。」


「んっ?ああ、マリーか、おはよう、一緒に行くよ。もう少しで着替え終わるからちょっと待っててくれ。」


マリーは茶色のショートヘアの女の子で俺と同じ理由で孤児院に来た子だ。ちなみに俺の髪色は水色だ。この世界の人はさまざまな髪色の人がいる。髪の色は1番得意な魔力属性と同じだそうだ。


「おはようー、めずらしいねー、いつもならまだ寝てるのに。」


「まあな、今日は洗礼式があるからな早く目が覚めたんだ。」


「なるほどー、ケントもかー私も早く起きちゃったんだよねー。結構早く起きた子がいるみたいだよ。人生で1番大事な日って言われてるもんね。やっとステータスがみれるからどんなステータスか楽しみだね‼︎」


「そうだな俺も凄く楽しみだ。」


「よしっ!できた。…お待たせ、行こっか。」


「うんっ‼︎」


マリーのステータスかー、気になるな。マリーには悪いけどこっそりステータス見させてもらおう。鑑定。


ステータス

名前 マリー 性別 女 種族 ヒューマン

年齢 10歳 職業 なし 体調 好調

LV 1

HP 50/50(90)

MP 50/50(90)

SP 10/10(10)

筋力 23(8) 速度 25(9)

攻撃力

・物理 18(8)・魔法 22(9)

防御力

・物理 16(10)・魔法 20(10)

スキル 

・ノーマル

料理LV1(0/10) 魔法:水LV1(0/10) 魔法:火(0/10) 弓術LV1(0/10)

・ユニーク

コテージLV1(0/100)


基礎ステータスが全部俺より上だと⁉︎


(メティス、マリーのステータスだと騒がれないか?)


(大丈夫です、マスター、グローリアではLV1の基礎ステータスを重視していないので問題ありません。ノーマルスキルが4つありますが料理と弓術は重視してないのでこちらも問題ありません。ユニークスキルのコテージは見かけないスキルなので注目されると思いますが。LV1の時は2畳ほどの小屋が呼び出せるだけなのですぐに興味がなくなると思われます。)


(なら大丈夫だな。)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る