第10話 パートナー【実話注意】
ここで何度か書いているように、僕自身はあまり霊感がありません。感じたとしても少し「あれ?」と思う程度のことで恐怖を感じるような出来事に遭遇したことはあまりないのです。
が、僕のパートナーはそうではありません。
パートナー(以下、Sさん)の話を少し紹介します。
Sさんは、子どもの頃から幽霊が見えるほどの霊感を持っていました。実家のお風呂でだれも知らない子どもの姿を見たり、プレゼントされた人形に取り憑かれて金縛りにあったりなどいろんな怪異に遭遇してきたらしいです。
そんなSさんは一時期納棺師(亡くなった方の身体を清めて棺に入れる仕事)の仕事もされていて、毎日死と触れることでいろんな経験もしてきました。(自死や孤独死、溺死などは特に酷いことになっているのだとか……)
鬱っぽくなってしまったこともあり納棺師の仕事は辞めたのですが、そのあとも時々怪異に遭います。
水のあるところは幽霊の通り道になっていることもあってやはり出やすいらしく、何度か引っ越しした家でも幽霊を目撃しています。
今の家は水辺は近くにありませんが、時々「いる」そうです。常にいるわけではなくて通りがかったくらい、だそうですが。
とはいえ僕は見たことがないので、半信半疑というかSさんのことは信じていますが、いまいち実感を持てないでいました。
しかしこの前、旅行に行ったときにそこのホテルでたまたま占いをやっていて占ってもらったところ、占い師さんも「いるね」と。
風水系の占い師さんでしたが、やはり、方角の関係で運気が悪くそういうものが通りやすい部屋の配置になっているのだとか。
ちょっとビビりました。さすがに。
しかも男の運気は下がる家だとか。うちは、Sさん以外はみんな男子なので怖い怖い。
そんなこと言われてもどうすればいいんだ、と思います。「とにかく掃除して部屋の風通しをよくしろ」とのこと。
はい、頑張ります。
そんなSさんに、Sさんの家系はすごい霊感のある家だよねと言うも、当たり前なのか「全然そんなことないよ」と。なんならSさんのお父さんの方がすごいらしいです。
その話もいつか。
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