第8話

私が取り出したのは…。



「あっ、“胡桃弾くるみだん”…!!」



きういが叫ぶ。


胡桃弾とは、まあ……私の武器みたいな??(説明下手くそすぎだ)



小野寺のご先祖様が残した、除霊具である。

小野寺家の人間は、生まれつき霊力が強く、物の怪が見える。物の怪は人間になんらかの被害を及ぼすため、が退治しなければならない。




武器は他にも色々種類があって、私に一番合ったのは胡桃弾だったけど、柚とかきういはまた別の武器を持ってる。え…武器ってどうやって決まるか?いや、私も覚えてないけど、1歳の誕生日に能力(私の場合は相手の心を読む、空間認識能力)とか霊力をはかってそれにドンピシャな武器を選ぶらしい。



覚えてないけど……。



あっ、物の怪を倒すんだった!



えいっ、と胡桃弾を物の怪に投げた。


胡桃弾はドン、と爆発して、物の怪を消滅させた。




「おねーちゃんすごい!もののけいなくなったよ!」



きういが褒めてくれてもうそれはそれは嬉しかったぁぁぁぁ!




※なんか展開速いですね、よくわからなかったらすいませんんんん!!!!



「じゃあ、帰ろっか?」


「かえろ!きょうのよるごはんなにかな??」



きういとそんな会話をしながら帰る。


こんな楽しくて平和な日常(物の怪でるけど)がいつまでも続いてほしいなぁ。




続いてほしい。ほんとに。











「ふーん。弾丸かぁ。すごいなぁ」










……そんな願いが崩れ落ちてしまうのはもうちょっと先の話。




––––––––––––––––––––––––



数日後の朝。



私は日直なので、いつもより早く登校した。



教室に入ると。



「「あっ」」



1番乗りかと思ったけど、萄馬とうまが先に教室にいた。(男女一組なので萄馬も日直)


あ、みなさん萄馬のこと覚えてる?私の幼稚部からの幼馴染。



「萄馬、おはよー」


「おはよ、桃ちゃん」



幼馴染で気まずくなるってよくあるじゃん。長い期間一緒にいると余計に。逆にそれが絆を生んだりして付き合っちゃう…みたいなこともあるけど。(漫画にありました)


私たち、全然どっちでもないんだよなぁ。


良くも悪くも、ただ仲がいいクラスメイト。




「じゃあ、私黒板と日誌やるから、萄馬は廊下掃除と窓掃除よろしくね」


「うん、わかった。終わったら手伝うから」



いやー、普通にいい子なんだよなぁ。だから、かなり女子に人気があるんじゃない?実際男子で言うとこのクラスで1番人気あるし。



女子は結南あたりじゃないかな?



そんなこと考えながら日誌を書いてたら。


「桃ちゃん、終わったよー」


そういいながら萄馬がこっちに来た。


「あっ、ありがとう。」


「放課後は俺が書くからね」



いやー、いい子!!!!




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