第4話

入学式が終わって…クラスに戻ると、さっそくみんなで連絡先を交換したりで仲良くなった。



「ねえねえー、桃!このあとクラスのみんなでカラオケ行こうってなっててさ、行く?」


「んー、今日は私がご飯担当だからなぁ」



そう。今日は親が不在のため、私が晩御飯担当なのである。


「えー、桃が行かないなら私もやめておこっかなぁ」


「なんでよ?行きたくないの?」


「桃と行きたいんだよ…」



《桃がいないとつまんないもん…》



しょぼんとしてる結南が可愛く見えてきた。


「じゃあ、うちくる?」


「え!いいの!?」


「いいよ、おいでよ。弟と妹いるけど。」


「やった!」


《あれ?もしかして、桃の家行くの初めて…!?》



あー…そうかも…。


あんまり家のこと話したことないし。ごめんね…ちょっと申し訳なくなった。



––––––––––––––


「ただいまぁー」

「おじゃましまーす!」


結南が我が家に来た。


《家ひろっー!!》



まあ、昔からある家だからね。小野寺家が繁栄していた時代に建ったから…。



と、思ってると。



「あ!おねーちゃんおかえりー!」



妹であるきういがお出迎えしてくれた。

今日も可愛いなぁ〜♡


※そういえば私はシスコンでしたね。



「え?妹ちゃん!?可愛い!!!」


結南が目をキラキラさせてきういを見つめていた。


が。



「おにーちゃん!おねーちゃんがお友達連れてきた!」


と、きういが言ってしまった。



「な、なにぃ!?きうい、そいつは男!?男なのか!!??」


ほーら。




私には弟もいる。

弟は、ゆず。檸檬学園中等部2年生。


※柚も私と一緒でシスコンである。しかもちょっと束縛強め。


柚まで玄関にきてしまった。


《あ、女の子ね。よかった。あ、でも、もしかしたら恋心を持ってたりするかも。姉ちゃん、気をつけてよ。》


今日もうるさいなぁ…気持ちは嬉しいけどさぁ。


「弟くんですか!?ごめんね、勝手に家にきちゃって…」


「いえいえ、お気になさらず〜」


と、いいながらもまだ結南を警戒しているようだった。


柚は


「じゃあ、僕はこれで〜」


と言って階段を上がっていったが…柚は自分の部屋に行ってないことはわかってるんだよね〜。


え?ああ、そりゃあ私が空間に敏感なのもそうだけど。


先に言っとくと柚は、

『瞬間移動』能力の持ち主

『IQ200』以上(!)

である。


IQ200なんて、信じられないかもね。日本記録とか更新しそうだもん。

みんなには言わないようにしてるらしいけど。成績はいつもトップで、みんなから信頼されている中等部生徒会副会長。


自慢の弟だよ!


※わたしはブラコンでもある!





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