第9話 なくてはならない

SNSや、音楽配信で流し聞きしてるとたまに大晴が好きで聞いてた曲が流れる。


あの男、顔に合うオシャレな曲が好き。

耳と記憶って辛い。奴を思い出してまた思いふけってしまう…。


梨沙といるのがしんどいわけでも楽しくないわでもない。

梨沙には梨沙の良さがあって、大晴には大晴の良さがある。


だから…しんどい。

でも不思議と…大晴のことを考えるとどこか幸せな気分になる。


どっちがどれくらいとかそんなんじゃなくてどっちも無くてはならない人になってた。


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