期待

はぁはぁはぁ。

どうにか、間に合って、よかった〜。

俺は受験の時と、入学式のときに使ったほうの表玄関ではなく、靴箱のある昇降口から校舎に入った。


俺は一年D組24番だからー。

ここが一年間使う靴箱か。

とりあえず窮屈なローファーから解放され、上履きに履き替える。


一年生は三階なのか。

ようやく教室の前についた。

ドアに手をかけた俺の胸が高鳴る。

この期待している瞬間が一番好きだ。

全然予測がつかなくて、不安と緊張が織り交ぜられるこの感じ。


人差し指と中指の先に力をかける。

慎重に、でも勢いよく扉を開ける。

その先には教室独特の雰囲気が広がっていた。

でも何かが違う。

そうだ。全員が大人っぽい。

教室が俺にはキラキラして見えた。




さてこの教室は俺をどのくらい楽しませてくれるのかな?

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